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李朝釉 印判十字文 取り皿 (cotogoto)
2022年の4月で10周年を迎えたcotogoto。
その記念に器をつくるとしたら……?
料理の和洋問わず使えるもの、
すでに持っている器とも馴染むもの、
使うときも洗うときも気兼ねなく扱いやすいもの、などなど。
器選びには一家言あるスタッフから、さまざまな意見が寄せられました。
中でも普段からつい手がのびる器と言えば、
食事中はおかずの取り皿になり、おやつの時間にはお菓子ものせられるサイズの小皿。
しかも、呉須で絵付けされたものの出番が多い、との結論に。
そこで有田焼の産地商社である株式会社キハラに相談して生まれたのが、
この「李朝釉 印判十字文 取り皿」。
電子レンジでも使用できる、磁器の5寸皿です。
5寸は、直径約15cmほど。
おむすびや冷奴、どら焼きなどを一つのせて、かたちよく収まるサイズ。
取り皿にもちょうどいい大きさで、
縁に向けて少しだけカーブしているので、
多少汁気のあるあんかけや煮物などでも大丈夫。
手に取るとその薄さと軽さ、そして指先に馴染むカーブが実感できます。
サイズの他、一番こだわったのが佇まい。
味わいのある仕上がりを目指し、
器の質感を左右する釉薬に「李朝釉」を使用しました。
「李朝釉」の由来は、400年前まで遡ります。
当時李朝と呼ばれた朝鮮半島からの陶工がもたらした技術により、
日本ではじめて磁器の生産がはじまり、有田焼の産地が形成されました。
初期伊万里と呼ばれる当時の有田焼の白磁の器は、
ざらつきや黒点が混じったり、釉薬の溜まりが見られたり。
私たちが白磁と聞いてイメージする
ツルリとした真っ白な器ではなかったのだそう。
その素朴な美しさを再現しようと開発された釉薬なので、
「李朝釉」と名づけられています。
模様は「小文(こもん)」と「大文」の2種類。
10周年記念にスタッフ全員が書いた「十」の字を、
地紋のように密に並べたのが「小文」で、大きくゆったり並べたのが「大文」です。
ぱっと見ると整った模様のようで、
よく見ると一つ一つ個性のある「十」が見所。
高台内側にはcotogotoと印が入っています。
絵付けも、明治に生み出された、一番最初の転写法である「銅板転写」を採用。
銅板に彫り込まれた模様に呉須絵の具を定着させ、
その絵の具を和紙に刷り込みます。
さらにその和紙を素焼きした器の表面にのせ、
水をつけた筆でなでながら模様を転写していくというもの。
水の量や力加減で色の濃淡やにじみ、かすれなどの表情が現れます。
側面のカーブしている部分は和紙に皺が寄りやすく、模様がずれたり飛ぶことも。
その後釉薬をかけて本焼成されると、
呉須絵の具が渋めの色合いになり、それが全体に統一感をもたらしているよう。
模様に指先で触れると、わずかに凹凸が伝わります。
昔ながらの手法が生み出す抗いがたい魅力。
その魅力をこれからの10年間、毎日使って実感していただけますように……。
そんな願いのこもった「取り皿」は、さりげなく日常に溶け込んで、
流行り廃りのない定番にきっとなってくれるはずです。
バリエーション&商品詳細
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
銅板転写について
目指したのは、磁器、陶器、ガラス、木など、
食卓に一緒に並ぶさまざまな素材の器とも馴染みやすい、シンプルで料理が映える器。
そこで、選んだ絵付けの方法が「銅板転写」でした。
手描きは味わいがあるけれど、日常使いできる手に取りやすい価格を考えると、
量産できる転写法が最適。
さまざまな転写法の中で、均一ではない濃淡やにじみ、かすれなどが生まれる方法が、
「銅板転写」だったのです。
この銅板転写ならではの特徴が、なぜ生まれるのか、
実際に銅板転写をしている様子をご紹介します。
- 材質
- 磁器
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- 約φ145×H20mm
- 重量
- 約145g
- 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:〇 オーブン:× 食器洗浄機:〇
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- その他のご注意
>> 使用している釉薬の特性上、釉薬の溜まりが見られます。
>> 底部分に、わずかながたつきが見られることがあります。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。