せいろ (鳥乃子)
せいろの蓋から湯気が立ち上る様子は、
ステンレスの蒸し器とはまた違った姿。
檜(ひのき)の香りがホカホカの湯気とともに
部屋に漂いはじめるのは、幸福感に満たされる瞬間です。
木曽の良質な木材や漆を生かしたものづくりを行う「斎藤漆芸(しつげい)」が
手がけるブランド「鳥乃子(とりのこ)」の「せいろ」。
仕上げは木地そのままを生かした「白木」と、
側面に拭き漆を施して仕上げた「漆」の2種類からお選びいただけます。
「白木」は、食材を蒸している最中から、
木曽檜の爽やかな香りが漂い、なんだか幸せな気持ちに。
はじめは白木の清々しい姿を楽しめ、
使い込むほどに深みのある色合いに変化する経年変化も楽しめます。
珍しい「漆」は重厚感が漂う佇まい。
側面の拭き漆は4層ほど重ねられ、木目の美しさを損なわず、
かつ木地を丈夫にする効果が。
そして漆には撥水効果があるので、
使用後には水分が乾きやすくなり、扱いが楽に。
お手入れに不安がある方は、「漆」仕上げがおすすめです。
「15cm」、「18cm」、「21cm」と
せいろにしては小振りなサイズが揃いました。
中華街の街角で見かけるように肉まん10個を一気に蒸しあげることはできませんが、
日々の生活には、このコンパクトさがまた便利なのです。
例えば肉まんがちょうど一つ収まる「15cm」は、
1人分の野菜、飯碗1膳分の冷やご飯などを
あたためたいときにさっと取り出せます。
「18cm」には飯碗1膳がゆったり収まり、
家族分の茶碗蒸しやプリンを蒸したい場合は
直径約8cmの蕎麦猪口が三つほど入る「21cm」がおすすめです。
「身」を複数使って重ねれば、
パンと野菜を同時に蒸すことも可能。
そのまま食卓に運べば、素敵な器に早変わり。
忙しい朝でも、心と体が喜ぶ朝食があっという間に整います。
食卓でも邪魔にならず、収納もかさばらないサイズが新鮮な「せいろ」は
重ねることで人数の変化や料理の種類にも柔軟に対応できます。
家族の人数、収納スペース、使いたい料理などを考慮して
ぴったりのサイズと「身」の数を選んでください。
【せいろの簡単活用法】
●基本の3ステップ
1. 水にさらしたせいろの身に、クッキングシートや蒸し布(ガーゼや晒を湿らせたものでOK)を敷き、食材を並べます。
2. お湯が沸騰した鍋に蒸し板をのせ、せいろの身と蓋をのせます。
3 食材によって蒸し時間を調整して蒸し上げます。
※身を複数重ねる場合は、3段までがおすすめです。
火が通りやすい食材は上段、通りにくいものは下段といったように、食材に合わせて重ねる順を工夫してください。
●シュウマイ・中華まん
10~15分でふっくらと蒸しあがります。
※既成のあたためは、各商品の表示に従ってください。
●ごはんのあたため
1膳あたり約2~3分蒸らせば炊きたての味に。
※冷凍ごはんは、自然解凍してから蒸します。冷凍したままだと上記の時間より長く蒸すことになります。
●蒸し野菜
さつまいもの輪切り 約15~20分
かぶ半切り 約8~10分
※ 蒸し時間は、目安です。食材の量や切り方によっても異なりますので、
竹串などで刺したときの固さや、割ったときの具合を見ながらお好みの加減で蒸し上げてください。
バリエーション&商品詳細
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- 材質
- 蓋と身の上面と底面:竹
蓋と身の側面:檜(ひのき)
留め具:桜皮、ステンレス - サイズ
- 15cm
蓋:約φ150~155×H70~75(内寸 φ120~125×H40~45)mm
身:約φ150~155×H70(内寸 φ120~125×H40~45)mm
18cm
蓋:約φ180×H80~85(内寸 φ150~155×H55)mm
身:約φ180×H75(内寸 φ150~155×H55)mm
21cm
蓋:約φ210~215×H80~85(内寸 φ175~180×H55)mm
身:約φ210~215×H75(内寸 φ175~180×H55)mm
※蓋の外寸の高さは取っ手を含みます。 - 重量
- 蓋
15cm:約105~110g
18cm:約185~200g
21cm:約240~250g
身
15cm:約140~155g
18cm:約200~215g
21cm:約275~285g - 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
鳥乃子について
長野県松本市の黒地に白格子が印象的な「なまこ壁」の蔵建築が並ぶ中町通りにあるお店が「鳥乃子(とりのこ)」です。
1935年創業の漆塗りの会社・株式会社斉藤漆芸(しつげい)が運営しています。
創業当初は漆器に沈金(ちんきん)と呼ばれる装飾を施したり、
屏風や家具を作成していましたが、
時代の流れに合わせお櫃や飯台、せいろなども販売するようになったそう。
木曽ヒノキの産地である木曽にもアトリエを設け、
現在は3代目であるご主人が地元木曽の職人さんとも繋がりながら、漆器の制作を行っています。
※こちらの商品は、2023年9月1日より価格が変更になりました。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 一つ一つ手作業でつくられているため、かたちに個体差があったり、蓋の取っ手の位置が中央から少しずれていることがあります。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。
【ご使用上のご注意】
>> せいろの焦げ防止のため、使用前に水にさらすのをおすすめしています。
>> 一番最初にご使用になる前に、15分ほど空蒸ししてください。木のにおいが弱まり、殺菌効果があります。
>> せいろは、鍋のお湯が沸いてからのせてください。ガスの火は、その後弱火にしてください。
>> 肉汁が出るシュウマイなど、すのこが汚れそうなものを蒸すときは、レタスや晒を敷いたり、お皿やお椀などを入れ、すのこを汚さないようにお使いください。
>> 長時間水につけるのは、避けてください。
>> せいろを洗う場合、食器用洗剤を使用しないでください。
>> 使用後、汚れが少ないときはお湯で湿らせた布で拭くようにしてください。
>> 脂分などで汚れてしまった場合は、ぬるま湯でさっと洗い、風通しのいいところでしっかり乾燥させてください。
>> ポリ袋など通気性の悪いものに入れたり、通気性の悪い場所にしまわないでください。カビや歪み、虫くい等の原因になります。