ガラスの蕎麦猪口、って新鮮です。
長野県東御市にある「ガラス工房　橙」より、「くるみガラス　そばちょこ」が届きました。
やわらかに緑みを帯びたガラスの色味や、
ゆらぎのある厚みのおかげでしょうか。
ガラスだけれども、とろりとした質感、といいたくなるような器です。

橙さんのトレードマークでもある「くるみガラス」を素材にしています。
地元名産のくるみの殻灰をガラス原料に混ぜ込み吹き上げることで、
うっすら緑色がかった色に仕上がるのが特徴。

蕎麦猪口の側面には小さな気泡が
ところどころ浮かんでいます。
ガラスを吹き上げるときに重曹をつけることで、
ランダムな水玉のように泡模様が現れるのだとか。
無地よりも表情豊かで、
模様よりさりげないから、あらゆるものに合わせやすいのです。

とろりと底に溜まったガラスの自然な厚みに手仕事を感じます。
ガラスなのに冷たすぎない印象なのは、
どこか手の温もりが伝わるから。

手のひらにすっぽり収まるサイズ感。
蕎麦猪口として一年通して使えますが、
暑い季節には麺つゆに氷と薬味を浮かべれば、細かな気泡も相まって目にも涼やか。
ジュースや冷茶などの冷たい飲み物はもちろん、
ヴィシソワーズやガスパチョなど、冷たいスープでのおもてなしに使っても素敵です。
ゼリー、ヨーグルトなど、デザート用にも。
ほんのり緑がかった色味が、スイーツを引き立ててくれます。
底が広めなので、大きめの氷を入れた焼酎やウィスキーも似合います。

ガラスなのに、手仕事のぬくもりが手のひらに伝わってくる蕎麦猪口。
一年中そばに置いておきたくなってしまいます。