こんなにもさまざまな器が手に入る現代で、
スプーンやフォークなどのカトラリーに関しては、選択肢に限りがあるような気がするのは、
陶磁器製のものが少ないからかもしれません。

三重県四日市市から発信する陶磁器ブランド、4th-marketの「スープスプーン」は、
「陶器」のもつ温かみと「磁器」の硬質さと軽さを併せ持つ、「半磁器」のスプーン。
折れやすい箇所にはしっかりと幅と厚みを持たせて、
一般的な陶磁器のスプーンより割れにくい仕上げになっています。

何よりも、半磁器ならではの温かみある質感と、滑らかかつ柔らかな口当たりがこのスプーンの魅力。
そして、深すぎず、浅すぎず、口の中にすっと収まる大きさは、
スープもチャーハンも、一般的なレンゲを使うよりずっと食べやすいのです。

白・緑・薄茶・水色の４色は、白のみ磁器のような光沢のあるつるりとした仕上げ。
他の３色はマットな質感で、より柔らかな印象になっています。
どれも、和・洋・中、どんな食卓の上でもそっと花を添えてくれる優しい色合いです。

一回の食事で、持って、置いて……を何度も繰り返すことになるカトラリーだから、
丈夫であることはもちろん、手仕事の味わいを感じられる、こんなスプーンがいいのです。