ここに揃う11種類のキッチンツールは、独特のカーブを描いています。
使うシーンや、使い方、使い心地など、
主婦や料理専門家の意見に耳を傾けることで生まれた、
日本を代表するデザイナー・柳宗理ならではのデザインです。

まずは、美しい流線形が目を引く「ステンレストング」。
先端がほどよくとがっていて、掴みやすいのに食材を傷つけにくいから、
和える作業や盛りつけ、取り分けにと幅広く活躍してくれます。
手に持つと軽く、バネのやわらかさもちょうどいいので、
力を入れなくても楽に「挟む」作業ができます。
くっつきづらい「穴あき」タイプはパスタなどの麺類に。
「穴なし」タイプは、先端にスプーンのようなくぼみがあるため、ソースなどもすくえます。

横に広がりのある楕円形のカーブが特徴的な、
「レードル」、「スキンマー」、「ターナー」は、
使えば使うほどその使い心地のよさを実感できるはず。
「レードル」は、お味噌汁、スープ、カレー、どんな汁物でも、
楕円の両端からすっと注ぎやすいのです。
小さな食材も鍋のヘリに押し当てて、一粒残らずすくいあげることができます。
「S」、「M」、「L」の３サイズ展開。
レードルに穴のあいたかたちの「スキンマー」は、
煮物など、汁気のある料理の具材だけすくいたいときに最適です。
こちらは、「スキンマー」、「スキンマーS」の２サイズから選べます。
フライ返しの「ターナー」は、横長だから、お肉もお魚も身が崩れることなく返せます。
「ターナー」、「ターナーS」の２サイズをご用意。

それぞれ、同時に料理するときのために、サイズ違いで揃えておけば、さらに便利。
「S」サイズだったら、食卓での取り分け用として使っても素敵です。

返す部分の長さがあり先端が薄い「バタービーター」は、
魚や目玉焼き、パンケーキなど、
大きな食材の下にすっと入り込んで、返すのに向いています。
お菓子づくりのときなどに、バターを潰したり混ぜたりするヘラのようにも使えます。

一見、普通に見える「泡立て」は、一般的なものより、
ハンドルがぐっと短く、軽くできていて、疲れにくいのです。
泡立て部分の本数も多いので、細やかな泡がみるみる立ちます。

普段、何気なくしている動作を少し楽に、そして美しくしてくれる道具たち。
ずらっと並べてみると台所の景色も変わります。
日々の食事づくりの、うれしいパートナーになってくれそうです。