線香でお馴染みの「日本香堂」が新たに立ち上げた香りのブランド
「Yohaku／余白」が提案する現代の暮らしに寄り添う香りのかたち。

北海道産の和ハッカ、透明感の高い三重県産の檜（ひのき）、
栃木県産の手絞りの柚子など、厳選した天然素材からつくられた、
「Aroma oil（アロマオイル）」と
「Botanical aroma mist（ボタニカルアロマミスト）」各４種類。

古きよきデザインをルーツに、新しいものづくりを目指すデザインチーム
「ランドスケーププロダクツ」の中原慎一郎さんがクリエイティブディレクターを務め、
自身の香りのイメージを日本香堂の調香師に伝え、創香されたものです。

香りのテーマとなったのは「時間」。
コロナ禍を経て暮らし方、時間の使い方が変化したことで、
感じる物事が少しずつ中原さんの中で変化したそう。
そんな経験をきっかけに時間を香りにしたいと考え、
「Yohaku／余白」を代表する四つの香りが生まれました。

言葉で伝えるのが難しいのが香りです。
朝、午前中、午後、夜と四つの時間帯にまつわるイメージを
写真などを通して中原さんが伝え、
そして完成したのが「Sunrise（サンライズ）」、「Monk Tree（モンクツリー）」
「Hayes Valley（ヘイズバレー）」、「Moon Jazz（ムーンジャズ）」です。

朝の目覚めを爽快にしてくれそうなのが「Sunrise（サンライズ）」。
柑橘や和ハッカの香りにシャキッとしたら、その後からゆっくりと甘めのやさしい香り、
そして朝もやの中森林浴をしているような、爽やかな針葉樹の香りが追いかけてきます。

よりウッディなのが「Monk Tree（モンクツリー）」。
切り倒されたばかりの檜や杉の切り株から、立ち上ってくる清々しい香りのよう。
すーっと深呼吸しているうちに、フローラルなやさしい香りもやってきて、
まるで神聖な森の中にいるような気分に。
頭の中をクリアにしてくれる香りです。

夕方以降に、しっとり気持ちを落ち着けてくれるのが「Hayes Valley（ヘイズバレー）」。
積み上げられた楠（くすのき）の薪の束、
その薪が暖炉の中でパチパチとはぜているようなぬくもりのある香り。
甘い香りが苦手な人にもおすすめです。

１日の終わりに気持ちを緩めてくれるのは「Moon Jazz（ムーンジャズ）」。
ラベンダーやローズ、ゼラニウムといった甘みのある香りの中にも、
やや苦みのあるユズなどがブレンドされ、
ゆったりとした大人な時間にぴったりの甘くも落ち着いた香り。

空間に広がる香りを楽しみたいときは、「Aroma oil」をどうぞ。
お手持ちのディフューザーやオイルポット、アロマウッドなどに垂らして。
熱湯を入れたカップの中に垂らしたり、ティッシュに１～２滴垂らして
デスクでほのかに漂う香りを楽しむのもおすすめ。

「Botanical aroma mist」は手に吹きつけて
馴染ませて楽しむことができます。
手を健やかに保つ保湿剤入りなので、
香りとともに、しっとりとした手触りが残ります。

ハンドクリームよりもさっぱりした仕上がりなので、ベタベタした質感が苦手な人にも。
空気中にシュッと拭きつけても使えます。

合成香料ではなく、「本物の自然の香りを感じてほしい」と
天然素材にこだわって生まれた「Yohaku／余白」の香りたち。
それだけではなく、持続可能性や安全性への配慮の点でも
香料業界の国際機構「IFRA(イフラ／The International Fragrance Associationの略称)」が
定める規制をクリアした100%天然精油は、使う人にとっても安心です。

人によって好みの違う香りは、贈りものとして選ぶときに悩むもの。
でも、例えば森林浴の香りだったり、
柚子の皮をむいたときの香りが苦手な人はあまりいないはず。
そう思うとハンドクリームを渡す感覚で贈ってみたら、
香りにこだわりのあるあの人も喜んでくれそうな気がします。

自然の中にある香りは、温度やその日の感覚によって
細やかに変化し、そしていつまでも後を引かないのもいいところ。
自分の感性とも会話しながら、気持ちの切り替えや活力の源になってくれる香り４種は、
いつの間にか手放せないアイテムになっていそうです。