手のひらに収まるほどの小ぶりな入れ物。
でもそのスタイリッシュな佇まいは
頭の奥の霧が晴れるような香りと共に大きな存在感を放ちます。

400年の伝統に培われた技術を大切にしながら、現代的な有田焼を届けている
「1616/arita japan」の「Scent by TY Incense」は
嗅覚、視覚、触覚で空間を演出する
「お香」、「お香入れ」と「お香スタンド」の３点セット。

ざらり、と、さらさら、の中間のような質感の磁器は
青みがかったグレーとでもいいましょうか、ひんやりした色味。
どこにもつまみのない蓋の裏面の凸が本体の内側にはまるようになっています。
蓋を開けると、中には「お香」と「お香スタンド」がすっきり収まります。

都会的でマニッシュなデザインはデザイナー柳原照弘さんによるもの。
柳原さんが手がける同ブランドの
「パレスプレート」や「スクエアプレート」にも通じるものがあります。

「お香」は、ラグジュアリーホテルの空間の演出や
さまざまなブランドの香りにまつわるプロダクトなども手がける
アーティスト和泉侃（いずみかん）さんがディレクション。

有田焼の窯元を訪れたときに受けたインスピレーションをもとに 調合されたという香りは、
焼き物の焼成で使われていた松の香りがベースになっています。
まず印象的なのが針葉樹の森の中を歩いているような清涼感。
そして火を灯してしばらくすると、落ち着いたカルダモンのスパイシーさが引き立つように。
さらに柑橘のような爽やかな甘い香りが抜けていきます。
自然素材から得られた香りは、
心身を癒してエネルギーを充電してくれます。

燃焼時間は約15分。
仕事で疲れた頭のリフレッシュに。
落ち着いた澄んだ空気の中にシュッと背筋がのびる感じ。

もしくはリラックスモードへの切り替えに。
香りが変わるだけで、部屋の雰囲気が変わるから不思議です。

紙箱入りで贈りものとしてもおすすめ。
香りの力を生活に取り入れている人へ。
そしてインテリアにこだわる人にも、きっと喜ばれるはずです。