青空がにじんだような濃淡のある水色が艶やかな表面に広がります。

波佐見焼のブランド「バーバー／BARBAR」が
青白磁を得意とする有田焼の「藤巻製陶」と共に届ける「青白磁　皿」。

平らな底面を控えめなカーブが縁取ります。
全体的にフラットで縁がまろまろとした印象は、
シャープなラインの同シリーズ「平鉢」とは好対照。
縁には茶色の縁錆がぐるりと淡く施され、全体をやさしくまとめます。

「３寸」は直径13cmほどと、小さめの取り皿にちょうどいい大きさ。
おひたしなど副菜をちょこっと盛りつけたり。
桃やキウイ、パイナップルなどのカットフルーツも似合います。
クッキーなど焼き菓子を乗せてお茶のお供にも。

「５寸」の直径は16.5cmほど。
春巻きや餃子のような大き目の副菜の取り皿に。
レアチーズケーキや水羊羹は、
しっとりとしてみずみずしい背景と引き立て合うようです。

直径が25cmほどと一番大きい「８寸」は、
ソースや葉物を散らしたりして
レストランのように余白のある盛りつけを楽しみたいです。
はたまたワンプレートとして小鉢をのせるアレンジも、平らだからお手のもの。

作陶した「藤巻製陶」は、絵付けを施さず、
白磁、青白磁、結晶釉など釉薬の表情で見せる器が得意分野。
爽やかな⻘白磁は、暑い時季には料亭などで重宝されて人気だそう。

皿の中心部分は、釉薬が溜まって色が濃くなり、湖のように涼しげです。
見どころでもある釉薬溜まりですが、
焼き上がったときに底面に凹凸が生じないよう、
生地の段階で溜まり部分を薄く仕上げるなど、工夫が重ねられています。

淡くにじむ青白磁が演出する上品な世界は、ハレの日のおもてなしにもぴったり。
使い終わったら、食洗機にかけて洗い上げることができるので、
神経質になりすぎずに使えるのもうれしい、頼れる器です。