長崎県波佐見町でつくられている陶磁器、「波佐見焼」。
その盛り上げ役「バーバー／BARBAR」より、
いつものラインナップとは少し違った雰囲気の「青白磁　平鉢」が届きました。

食卓に清涼感をもたらしてくれる爽やかな色味。
⻘白磁と呼ばれる素材は白磁の一種で、
白地に、水色の釉薬を２度施すことで釉薬溜まりができ、
まるで澄んだ湖を覗き込んでいるかのようです。
中国の王朝で愛されてきた⻘白磁は、中国料理との相性もよく、
アジアン・エスニックな料理ともぴったり。

直線的な側面がスッと立ち上がる「平鉢」。
縁周りは縁錆と呼ばれる茶色の線が一周淡く引かれ、
やわらかい引き締め役となっています。
高台の内側も同じく茶色の釉薬が螺旋状に引かれていて、
裏返したときの全体の印象をきりっとさせています。

作陶にあたったのは有田焼の窯元、「藤巻製陶」。
絵付けをせず、釉薬の表情で見せるのが得意な窯元の技が、
この「青白磁　平鉢」に存分に発揮されています。

青白磁は、通常の釉薬よりもガラス質が厚いので、
平らに焼き上がるよう、釉薬の溜まり部分を薄く成形しています。
また、釉薬を厚くかけると割れやすくもなるため、
焼成時や冷却時に高い技術が求められます。

大きさは「小」、「中」、「大」の３サイズから選べます。

直径9.5cmほどの「小」は、しょうゆ皿としてや、薬味、調味料をのせて。
小鉢としてちょっとしたおつまみを盛っても。

直径15cmほどと取り皿にぴったりなのが「中」です。
深さを活かして水餃子や汁気のある煮物をよそったり。
3時のおやつのケーキ皿としてもいいし、
ごま団子や水饅頭は涼しげな器とよく似合います。

「大」は直径22cmほどあります。
煮物、鯛の姿煮、唐揚げなど、メインのおかずをドンっと受け止められる大きさ。
底面が平らで、深さがあるのでお惣菜を並べてワンプレート風に。
もちろんカレーやパスタ、あんがたっぷりかかった天津飯にも重宝します。

にじんだ空気を表現した「青白磁」シリーズには、
フラットで、凛とした雰囲気をまとった「皿」もあります。

大人びて上品な爽やかさはハレの日の器としても貫禄十分。
しかも食洗機にかけて洗うことができる気軽さも同居して
使うごとにうれしくなる器です。