ころん、とした丸み。
底から波打つモール模様が広がりながらカーブを描いて立ち上がる側面。
途中で切り替えが入り、
直径12cmほどの縁が太いラインのようにぐるりと一周して、全体を引き締めます。

そのやさしい模様に懐かしささえ感じる
「ガラス工房　橙」の「モール小鉢」。

モールガラスとは、ストライプ状の凹凸を片面に施したガラスのこと。
熱したガラスを型に吹き入れ、成形していきますが
その過程で生まれる自然な揺らぎがまた魅力的です。
ガラスの原材料に、地元の名産品である
くるみの殻を灰にして混ぜ込むことで、
ガラスはなんともいえない上品な薄緑色を帯びます。

丸みのある底面でやや横に広がったかたちだから、
ゆったりと盛りつけられるのも使いやすさの秘訣です。

リンゴや柿など、皮を剥いてカットした果物をそのまま盛りつけて。
差し込んだ光が、薄緑色のモールガラスの凹凸を通して
食材をみずみずしく見せてくれます。
ヨーグルト、かき氷やアイスクリームに、
あんみつなどのデザートもひんやりと美味しそうに引き立てます。
食事のシーンでももちろん活躍します。
１人分の酢の物、冷やっこなどの副菜の他、
サラダボウルや冷製スープのボウルとしても。

モール模様のきらめきとやさしい薄緑色が、
食卓にみずみずしさを運んでくれる小鉢。
盛りつけしやすいサイズ感も相まって、季節を問わず活躍してくれるはずです。