杓文字って、美しかったんだ。
そう気づかせてくれた「ヨソウ／杓文字」。
長野県塩尻市木曽平沢にて、
木曽檜（ひのき）を素材に日々の道具をつくる「ノコ／NOKO」より届きました。

黒色の黒呂漆（くろろうるし）と、茶色い生漆（きうるし）の重ね塗りという、
黒みがかって落ち着いた表面から
木曽檜の木目を活かし、漆を刷り込んで仕上げる拭き漆仕上げ。
持ち手は細く、ゆるやかなカーブを描いたシルエット。
全体的にシュッと、瀟洒な印象なのです。
手に取るととても軽く、さらりと心地よい手触り。
ごはんをよそう時間がワクワクします。

杓文字のかたちは２種類。
幅が狭くて小回りの利く「細」は、
お弁当を詰めるときや、普段のご飯を一膳一膳、きれいに盛りつけたいときに。
細い握り手から扇状に広がるのが「幅広」。
さっさっと飯台の上で酢飯を混ぜたり、ちらし寿司や混ぜご飯など、
量が多いときやよく混ぜたいときに活躍するのはこちら。

漆仕上げでにおい移りを防げるので、酢飯でも安心。
安心の天然素材なうえ、カビの発生の心配もなく、
中性洗剤でも洗えるのは、漆仕上げならでは。
縁の部分は木の凹凸などはなく、滑らかに仕上げられているので、
炊飯器のテフロンを傷つけずに使えるのもうれしいところです。

拭き漆は使っていくうちに少しずつ漆が薄くなり、生地が見えてきます。
ですが、塗り直しも引き受けてくれるのでご安心を。
せっかく出会えたのだから、長く使えるのはうれしいですね。