平岩愛子さんが代表を務める東京青梅市のショップ兼工房「ニジノハ」から、
「アンマー花瓶」届きました。

アンマーとは、沖縄の言葉でお母さんのこと。
ふっくらしたフォルム、程よい大きさ。
帰り道に見つけた野の花も、花屋さんの軒先にあった小さなデイリーブーケも
やさしく受け止めてくれる包容力のある、お母さんのような花瓶です。

創業約70年になる沖縄最古の琉球ガラス工房「奥原硝子製造所」で修行し、腕を磨いた平岩さん。
素材には修行先と同じく、再生ガラスを使用しています。
また作品に多く沖縄の言葉が使われているのも、
今でもその原点を大切にされているからなのでしょう。

花瓶はぽってり厚みがあって、でも片手で十分扱える大きさ。
胴体部分には型を使い、
くびれから上の口部分はフリーハンドの宙吹きで仕上げています。
型と宙吹き、つくり方を変えることで
手仕事のあたたかみを残しつつ、花瓶としての安定性も損なうことはありません。

よく見ると再生ガラスならではの独特の薄緑色が現れ、あたたかみを添えています。
型吹きの胴体部分には斜めに線が入り、波打つようなモール模様が素敵。
向かい側と透かしてみるとダイヤ柄のようにも見えます。
陽光をやわらかく反射して飛び散る光がきれいで、窓辺でも楽しみたくなるはず。
かすみ草のような可憐な小花も、
太陽を燦々と浴びて育ったひまわりや華美なバラなどもお似合いです。

「もっと気軽に日々の生活に花を取り入れたい」、
そんな風に思っているなら、
きっとはじめの一つとしてずっと大切にできる「アンマー花瓶」です。