倉敷硝子の第一人者、小谷眞三氏に師事し、
現在も倉敷にてガラス製作に取り組む石川昌浩さんと
倉敷を拠点に全国のつくり手とものづくりを展開する倉敷意匠が
コラボレーションした作品の登場です。

倉敷意匠で約15年愛され続けてきた定番の小瓶は、
型吹きガラス工場の後継者不足や廃業などの影響を受け、
生産を続けられなくなっていました。
そこで、工場から引き上げたプレス型を個人工房である「石川硝子工藝舎」に持ち込み、
新しいシリーズをつくることに。

型にガラスを吹く人、ガラスを冷ましながら形を整える人、など
それぞれの工程を分業で行なっていた工場と異なり、
石川さんは一貫して作業を行います。
同じ型を使いながらも、石川さんの手により、今までとは全く異なった
新たな表情の「工場型角小瓶」が完成したのです。

石川さん独特のとろりとはちみつがかった色合いの角小瓶は、
八つの側面にガラスの揺らぎをより感じられる八角と、
一回り大きい四角の２種類展開。

小ぶりのデザインは、庭先で見つけた草花をちょっと摘んできて
生けるのにぴったりのサイズ。
ハーブなどの葉っぱだけでも飾った途端に瑞々しく呼吸しだすから不思議。
ドライフラワーを飾ってみるのもおすすめです。

もとはインクボトルとして使われていた型、という由来もロマンティック。
書斎やリビング、もちろんキッチンなど、どんな場所にも馴染みやすく、
日用使いしやすい小瓶。
ふと視線を投げかけたときに、心が緩むひとときをくれること間違いなしです。