急須の産地として有名な三重県の萬古焼の窯元「南景製陶園」。
長年培った経験にもとづく、
美味しいお茶を淹れる工夫が詰まった急須づくりに定評があります。
cotogotoで人気の「ベンリー急須」もこちらの窯元製。

そんな南景製陶園とイイホシ ユミコさんがタッグを組んで
つくりあげた急須のかたち。
無釉で焼き締めたからりとした肌の質感、使いやすさなど、
南景製陶園の得意分野を踏襲しつつ、
すとんと直線的でモダンなかたちなど
イイホシさんのエッセンスもぎゅっと凝縮されています。

一番に目がいくのは、
広く平らな底面からほぼ直角に立ち上がる側面でしょうか。
全体の印象をシャープにします。
「現代のキッチンに出しても違和感のない急須」がコンセプトというのも、納得です。

茶こしが注ぎ口の根元についているから急須内が広くなり、
茶葉を存分に泳がせることができるのも、
美味しいお茶の大切な条件。

キメが細かい土を高温で焼き締めた肌は、
お茶の成分が染み込みにくく、
香りがうつりにくいという利点があります。
緑茶、中国茶、ほうじ茶などさまざまなお茶でも
香り移りを気にする事なく、この急須一つで楽しめます。

満水容量160mlほどの「S」と、280mlの「L」の、２サイズ。
どちらもたっぷり……とは言えませんが、
１～２人分のお茶を、美味しく、淹れ切るにはぴったりです。