ぷくぷくとガラスの中に浮かぶ気泡たち。
大きさもかたちもさまざまで、ランダムに現れる泡は、
「水玉」よりちょっと大人で「無地」よりも楽しい。
いつもの食卓を爽やかに、軽やかに、演出してくれるガラスの器が届きました。

長野県東御市にある「ガラス工房 橙（だいだい）」。
ともにガラスのつくり手である寺西ご夫妻が、この地で採れるくるみの殻の灰を、
ガラスの原料に混ぜ込み吹き上げた「くるみガラス」は、淡く上品な緑色が特徴です。
透明なガラスよりも一層透明感や清涼感を感じさせるその独特の色味は、
控えめながらもしっかりとした存在感で、工房で定番人気の素材になりました。

「泡平鉢」には冷やっこに冷製スープ、
小さなざるや竹のすだれをのせて演出しても素敵でしょう。
一回り大きく、高台のついた「台付平中鉢」だったら、パスタも大丈夫。
どちらの鉢もサラダからそうめんまですんなり受け入れてしまう、万能の器です。

ガラスの器はテーブルや下に敷いたクロスによって、雰囲気が変わります。
同じ器、同じ料理でも、涼やかだったり、あたたかみがあったりと、
何通りもの表情を見せてくれるはず。
春夏秋冬を問わず、いつのまにか食卓の定番になっていることでしょう。