日本の伝統工芸の一つ、萬古焼（ばんこやき）のブランド、
「フォースマーケット／4th-market」の「ピエル」シリーズの「マグカップ」。

このマグは、飲みものを注ぐ前から、なぜか、すでに、美味しそうなのです。
そして実際に注がれたコーヒーも紅茶もチャイもスープも
本当に美味しい。そんな気がします。
それはたぶん、その色とその手触りのせい。
「白」も「黄」も「茶」もやさしくて、
マットな質感でさらりとした手触りは、あたたかい。
そして、飾り気のない朴訥としたかたち。大きな持ち手。
スタッキングはあまりおすすめできない少し不器用なところ。
だけど、お茶はたっぷり入って、
手のひらにちょうどいい、その大きさ。

熱に強い半磁器でできているから、熱いお茶はもちろん、
レンジやオーブンで使うこともできるので、
お料理に使ってもいいかもしれません。

マグから立ち上る湯気を見ていると、
ふと、何の変哲もない、ありふれた日々のなかで、
いつも通りに、同じマグで同じお茶を飲むことができること、
湯気の向こうに、同じ笑顔が見えること。
これ以上に望むことはなんにもないんじゃないか、なんて、
どこまでもぼんやりと思考が飛んでいきます。

時間はあっという間に過ぎます。
お茶は冷めないうちに、お召し上がりください。