誰もが一度は目にしたことのあるこのかたち。
理科の実験や、大学の研究室など、無機質な空間で、
実用性のみを考えてつくられたこの道具。
けれど、リビングルームで、カフェのテーブルで、
すんなりと馴染んでしまうから不思議です。

シンプルなかたちなので、用途はさまざま。
もともとは実験などで液体の混合や撹拌用につくられた道具ですから、
たとえば、片栗粉を溶いたり、自家製ドレッシングを混ぜ合わせたりするのに最適です。
今までのボウルより、なんだか使っていて楽しくなってしまうのは、気のせいでしょうか？

ときにはさりげなく摘んできた野の花を一輪、
小さい「ビーカー」に挿して窓辺に。
大きめの「ビーカー」には、花束だって素敵におさまります。

お家でお友達とのコーヒータイムを楽しむときには、
「ビーカー」に直接ドリッパーをのせて、コーヒーを淹れてみても。
小さい「ビーカー」にシュガーを、
口の狭い「コニカルビーカー」にミルクを入れれば、
ちょっと素敵なおもてなしができそうです。

背の高い「トールビーカー」は文具立てにしても。
鉛筆やペンから、ハサミ、ものさしまで。
それぞれの大きさにあわせて使い分けると便利です。

無駄のないデザインだからこそ、あらゆる場面で活躍してくれます。
理科室でワクワクしながら手にしたあのかたちが、
今の生活にも、変わらず実用的であるのがすごいところ。
「普遍的なデザイン」とか「機能美」って、きっとこういうことを言うのですね。