深みのある色味と規則正しく並ぶ編み目がしみじみといい長方形のかご。
青森県から届いた「あけび　角おぼき」です。

東北の言葉で「蓋のない入れもの」を意味する、「おぼき」。
青森で採れるあけびの中で、
色味や太さがかごバッグなどに適さない材を使って編まれています。
材料を選ばず、素材そのままの雰囲気を残してつくられている
そんな整いすぎていないところが魅力の一つ。

約275mm×215mmとA5サイズが入る長方形に、
高さが90mmほどの収納棚に納めやすい大きさ。
便箋、封筒、切手、万年筆をまとめて文箱のように。
郵便物を入れておく定位置に。
よく使うグラスやマグカップ、お茶やコーヒーの道具の収納に。

木製のお椀やカップを入れて、同じ自然素材でまとめるのも
ステンレス製のコーヒーミルやグラスと組み合わせて
あえて異素材感を楽しむのもありです。

良質なあけびは年々減っており、
すべて手作業で編むため時間がかかるだけでなく、
つくり手の高齢化も伴い入荷数が減少している希少性の高いあけびの編組品。

天然のあけびは、
日々の道具として毎日のように触れることで徐々にツヤが増します。
ときを経て、オイルフィニッシュされた木材のようなツヤが出るのです。

丈夫に編んでありますが、
長く愛用するうちに、解けたり切れたりするかもしれません。
直してまた暮らしの道具として活躍できるよう、
修理のご相談も承っております。

一つとして同じもののない、素朴な佇まいの「あけび　角おぼき」。
長く愛用していくうちに、味わいある姿に育っていき
置かれた場所に馴染んでくれます。