磁器の扱いやすさと陶器のような温かみが共存する「李朝白磁　天平平皿」。
佐賀県唐津市に天平窯（てんぴょうがま）を構える陶芸作家・岡晋吾さんと、
200年以上の歴史を誇る有田焼の窯元、「弥左エ門窯（よざえもんがま）」のブランド
「アリタポーセリンラボ」の協同でつくられた器です。

デザイン、独自の釉薬である「李朝白磁」づくり、釉薬のかけ方まで、
岡さんが監修しています。
有田で磁器がつくりはじめられた頃の風合いを思わせる
こだわりの釉薬が醸すのは懐かしい雰囲気。
釉薬のゆらぎ、灰色がかった色味や黒点などの雑味に
陶器のようなぬくもりを感じるから、土ものや木の器との相性もいいのでしょう。
そのうえやっぱり磁器だから、食器洗浄機で洗え、
電子レンジでの使用ができる利便性の高さも魅力です。

平らな見込みに細めのリムといった、シャープでモダンなかたち。
石膏型に入れた陶土を機械ろくろで回し、水を使いながらコテでかたちを整える
「水ゴテ」という方法で成形しており、職人の高い技術が必要とされます。

大きさは、「５寸」と「７寸」。
とっておきの和菓子や洋菓子は、小ぶりな印象の「５寸」に。
取り皿としても使いやすい大きさです。
メインのおかずとつけ合わせ、お刺身や、トーストをのせるには「７寸」がぴったり。
見込みが平たいのでよそいやすく、余白のある盛りつけをすれば、お店の一品のよう。
リムの立ち上がりもあるから、多少の汁気も大丈夫。

現代の暮らしに取り入れやすい気軽さと、
歴史ある風情を感じさせる釉薬の妙が味わい深い「李朝白磁　天平平皿」。
どんな食卓にもすっと馴染むから、迷ったときに手がのびます。