パキっと折り目正しく、白く均一に整った安定感から、
少しだけ遊び心や揺らぎのある白磁の世界へ。

現代の暮らしに合う有田焼を提案する「アリタポーセリンラボ」が400年の有田焼の歴史をたどり、
初期につくられていた素朴な質感を再現しながら
現代のライフスタイルに沿うかたちとして届ける「李朝白磁　小皿、小付」です。

監修を担当したのは佐賀県唐津市の陶芸作家・岡晋呉（おか しんご）さん。
九州に白磁をもたらした朝鮮陶磁の技術を参考に「李朝釉」を独自に配合し、
表面にムラや黒点が現れる素朴な表情を実現しました。

大輪のひまわりを極限まで簡略化して
ほんのり縁取りだけのこしたような「輪花小皿」。
ひらひら舞う蝶の羽、あるいは花びらのような
ゆるやかなカーブが四方を囲む「四稜小皿」。
細かな菊の花弁が一周するのが「菊型小皿」。
「木甲小付」はボケ（木瓜）の花をモチーフに、少し深さのあるかたち。

どれも生地のもととなる「泥しょう」を
圧力をかけて流し込む「圧力鋳込み」という製法で成形し、
高台などの仕上げを職人が一つずつ手仕事で行います。

おかずやおつまみをちょこちょこ楽しむ小皿として。
きんぴらやほうれんそうのごま和え、セロリのサラダに漬物など、
どれもしっとり美味しそうにみせてくれます。
薬味もきれいに収まります。

深さのある「木甲小付」は小さなピアスや指輪の仮置き場としても。
模様のないスッキリとした見た目は
インテリアとしてリビングや寝室などにも取り入れやすいです。

初期につくられていた有田焼の素朴な風合い。
400年の歴史を、背のびせず、普段の食卓で取り入れられる、
器好きは手に取って愛でずにはいられない皿たちです。