丸みのあるお腹周りやとぼけた表情を手に取って眺めてはほっこりしてしまうのが
青森県八戸市の郷土玩具「八幡馬（やわたうま）」。
古くから愛されている、色彩を施したシリーズが届きました。

青森県伝統工芸品に指定されている八幡馬。
八戸市にある、鎌倉時代より南部藩の総鎮守として信仰されてきた櫛引八幡宮の
お土産品が郷土玩具として定着し、子どもや家族の幸せを願う民芸品になったと言われています。
現在では唯一の生産者となった「八幡馬株式会社」で
糸のこやノミを使った成形から彩色まで一貫してつくられています。

「赤」、「白」、「黒」の３色。
どれもこっくりとしたきれいな色です。
「黒」と「赤」には黒いたてがみ、「白」にはやさしい生成色のたてがみがなびきます。

ドットの並びがときに目や鼻の穴になったり、模様を描くように全体を覆います。
伝統的には八戸ゆかりの模様の描かれた千代紙を貼りつけていたものが、
その後直接絵付けをするようになりました。
さらに小さなサイズのものは模様がよりシンプルになり、今のスタイルに。
鞍に描かれている、菱形を四つに割ったような「割菱 (わりびし）」模様が当時の名残を伝えます。
口元から鞍に向かって勢いよく描かれるカーブは手綱でしょうか。
極限までデフォルメされた模様が愛らしく、現代の生活にも取り入れやすいです。

サイズは玄関や戸棚の中、窓際で飾りやすい「９㎝」と「12㎝」。
サイズ違いで親子、もしくは兄弟馬を並べるのもいいですね。
絵付けのないシンプルな佇まいの「八幡馬　白木」と一緒に飾るのも素敵です。

すくすく育つよう願いを込めて。
馬好きのあの人への贈り物としても。
そこにいるだけで元気をくれる「八幡馬」です。