しゃりしゃりとした氷砂糖を思わせる質感をまとった
円柱のかたちがシンプルでモダンな印象です。

東京・台東区にて、昔からの技術を今の暮らしに活かす道具のデザイン、企画を手がけている
「SyuRo／シュロ」から届いた「fog glass（フォグ　グラス）」。
外側には研磨剤である砂を当てる「サンドブラスト」という技法を施してあり、
グラスの中身はまるで霧の向こうのようにかすかに映ります。

見た目よりも薄く口あたりのいい縁、
合わせる器を選ばない直線的でシンプルな姿。
そして、グラスにも器にも使えるかたちは普段の食卓を手軽に底上げしてくれます。

サイズは「M」と「L」。
背の低い「M」には、大きな氷を浮かべたウィスキーやブランデーが似合います。
ヨーグルトやフルーツ、アイスクリームを盛りつけるデザートカップにも。
ちょっとすまして冷製スープや前菜をよそっても様になります。
「L」には、ビールやハイボール、それに色のきれいなフルーツジュースを入れて。

曇りガラス越しにドリンクの色を眺めるのもまた乙です。
しゃりっとした表面の風合いや手触りも相まって、
冷たい飲み物をより一層ひんやりと堪能できそう。

内側はつるりとしたガラスそのままなので、
汚れも残らずさっぱり洗い上がります。

すっきりクリアな景色もきれいですが、霧越しの景色もいいものです。
「fog glass」の向こうのぼんやりとした色を眺めながら
表面の感触を指先で楽しんでいるうちに、心もリラックスできていました。