美味しそうに見えるのも無理ありません。
和菓子の落雁をつくる際に使われる古い木型から
型をおこしてつくられた「落雁箸置（らくがんはしおき）」。
指先でつまめるほどのかわいらしさ。
岡山県倉敷市を拠点とする雑貨ブランド「倉敷意匠」から届きました。

伝統的なモチーフを使った、
懐かしさを誘うかたち５種類は、どれも縁起ものです。
パっと目をひく艶やかな「牡丹」は、
薬草として伝来したことと、漢字「丹」の意味合いから
不老不死、不老長寿の意味もあるそうです。
多産の象徴、「梅」。
日本最古の詩集、万葉集の時代に花といえば「梅」を意味したとか。
「めでタイ!」なんてダジャレが浸透するくらい、
日本人にとっては馴染み深く、お祝いの席に欠かせない「鯛」。
痩せた土地でもよく育ち、新芽が出るまで葉が落ちないことから
子孫繁栄の象徴である「かしわ」。
そして長寿の象徴である亀の甲羅の模様であることから、
長寿吉兆の意味を持つ「亀甲」。
と、伝統的なモチーフを使った、懐かしさを誘う模様5種類は、どれも縁起ものです。

色はそれぞれ透明釉のかかった「白」と、
飴釉を用いた「茶」の２色。
模様の上にとろりとかかる釉薬が陰影となってかたちを引き立てます。
素地の質感と焼き色が目と指先で感じられる裏側も、
また別の味わいがあります。

馴染みのあるモチーフと落ち着いた釉薬の色味は和食器との相性がいいです。
かたち違いで揃えたら、
賑やかな昔ばなしが聞こえてきそう。
普段はお好みで、お祝いの席には由来からかたちを選んだりして。
お箸も一緒に、少し晴れやかな食卓に模様替えしたくなりました。