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手箒/トモエ箒/ななめ小箒
(中津箒)
ホウキモロコシ……とは、はじめて聞きました。
かつては座敷箒の素材として重宝されていたイネ科の植物。
国内での箒づくりの衰退とともにその栽培も減り、
現在では一般に流通することのほとんどない作物です。
この稀少な国産のホウキモロコシを使った箒を、
神奈川県愛甲郡愛川町中津でつくり続けている「中津箒(なかつほうき)」から、
3種類の箒が届きました。
無農薬栽培されたホウキモロコシの、良質な穂を厳選した美しい箒は、
手に持つと、ほんのりと香ばしい香りがします。
ホウキモロコシのしなやかな穂先を活かすため、
なるべく切り揃える必要がないよう、職人が一本一本丁寧に長さを整えてつくられています。
繊細な先端が細かな埃もとらえ、床や畳への当たりがやわらか。
穂先にわずかに含まれる油分が、畳や床にツヤを与えてくれるのも利点です。
現代の住空間でも使いやすいサイズの、
「手箒」、「トモエ箒」、「ななめ小箒」の3種類。
落ち着いた色の竹が柄に使われている「手箒」は、長さ約85cm。
ぴったりと床に沿うように穂先につけられた角度が、掃きやすさのポイント。
6~8畳ほどの部屋なら、あっという間に掃き終わる大きさです。
穂先から柄まで、ホウキモロコシが通して使われている「トモエ箒」。
「手箒」より5cmほど短く、より軽やかな仕上がりです。
ホウキモロコシの太い持ち手部分と、編み上げの紐がグリップになるので、
握りやすく、扱いやすいのが特徴。
長くて状態の良いホウキモロコシを材料に選ぶ必要があるため、
つくられる数に限りがあります。
「ななめ小箒」は、デスクの上に置いておいても
邪魔にならないほどのサイズと、見た目の愛らしさ。
パソコン周りの埃が気になる時や、キッチンで茶葉をこぼしてしまった時など、
すぐに取り出すことができて役に立ちます。
どの種類を使ってみても実感するのが、そのしなりの良さ。
そして、ささっと埃を集めてくれる小回りの良さ。
しなやかな穂先が、フローリングやサッシの隙間まで入り込み、
しっかりとかき出してくれます。
また、床への当たりが柔らかいので、畳や床を傷つける心配もありません。
長く使ううちにだんだんと穂先はすり減って、短く、硬くなっていきます。
それに合わせて板間、玄関、そして庭へと使う場所を変えて、
長くお付き合いすることができるのも、箒の魅力の一つ。
箒を編み上げている糸は、東京西荻窪に草木染の工房を構える「NONA」に、
特別に染めてもらったcotogotoオリジナルのもの。
どんぐりと栗のイガを染料に染め上げた綿の糸は、
やさしく、深みのあるベージュとグレーで、箒を使う空間の和洋を選びません。
ちょっと気になる……程度の埃であれば、ささっと箒の出番です。
掃除機を取り出す手間や時間を気にすることもなく、
いつも気持ちの良い空間にいることができますね。
改めて見直したい、箒のある生活です。
バリエーション&商品詳細
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- 材質
- ホウキモロコシ、竹、綿糸、針金
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- 手箒:約W850×D200×H50mm
トモエ箒:約W780×D200×H50mm
ななめ小箒:約W200×D120×H25mm
※自然素材を手作業でつくっているので、サイズや重さには個体差があります。 - 重量
- 手箒:約310g
トモエ箒:約250g
ななめ小箒:約30g
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箒のお手入れについて
- 【穂先の汚れが気になったら】
汚れが気になる場合は水かぬるま湯でさっと洗い、風通しの良い場所に陰干ししてください。
また、洗剤のご使用はお避け下さい。
【穂先が曲がってしまったら】
水やぬるま湯に浸した後、布や新聞紙などで軽く水分を取り、かたちを整えて乾かしてください。
【穂先が減ってきてしまったら】
穂先は使用しているうちに自然とすり減り、短くなります。
穂先にばらつきがでて使用しにくくなった場合ははさみなどを使用し、お好みのかたちに整えて使用してください。
穂先は短くなるほど硬くなります。使いはじめはお座敷、次に板の間、土間、庭など、順番に使用場所を変えていくことで、長くご愛用いただけます。
中津箒について
神奈川県愛甲郡愛川町中津に伝わる「中津箒」の歴史は、
「柳川常右衛門」という人物に始まります。
幕末~明治維新の頃に諸国を渡り歩いた常右衛門が、箒の製造技術と、
ホウキモロコシの栽培方法を故郷の中津に持ち帰ったといわれ、
大正~昭和初期には、箒づくりは周辺の一大産業となるまでに成長しました。
しかし戦後、安価な箒が輸入されるようになるとともに、生活様式の変化により、
箒の需要は急激に衰退していきました。
昭和40年代には常右衛門から4代目にあたる柳川勇次商店も廃業となり、
その後は料亭や旅館での需要などに応えるため、細々と続けられるのみに。
そんな中転機となったのは、6代目にあたる柳川直子さんのもとに、
かつての職人さんから届けられた箒。
丹精込めてつくられた箒を見た柳川直子さんは、箒づくりを復活させ、
後世に伝えていこうと決意します。
中津に伝えられた技術でつくられた箒を「中津箒」と名づけ、
失われかけていたホウキモロコシの無農薬栽培も復活。
現代の生活のさまざまなシーンで役に立つ箒をつくりつづけています。
NONAについて
東京都杉並区西荻南に、
草木染と手まりの工房兼ショップを構える「NONA」。
ラテン語で「9」を意味する「NONA」、
その「9」という音に、「球」=「手まり」、「久」=「永遠に続く」、
という意味も込められています。
「ものづくりの旅の中で、終わることのない挑戦を続けて、
新しく広がる可能性を大切にしつづけたい」という想いのもと、
草木染め手まりをつくり続けています。
NONAの草木染の糸は、どれも驚くほど鮮やかで、やさしい色ばかり。
全て西荻窪の工房で、一つ一つ、手で染め上げられています。
そんな色とりどりの糸を幾重にも重ね、繊細に刺繍が施された手毬たちは、
ずっと眺めていたいような美しさ。
その手仕事には、「暮らしや人生に自分らしい彩りや小さな輝きを添えたい」、
という願いが込められています。
【ラッピングについて】
こちらの商品は、システムの関係、カートからラッピングをお選びいただける状態ですが、
「手箒」、「トモエ箒」についてはラッピングを承ることができません。ご了承ください。
※「ななめ小箒」についてはラッピングが可能です。
※「手箒」の柄は入荷時期によって竹の種類が異なります。2022年11月入荷分は「黒竹」を使用しています。竹の色味や表情にはかなりの個体差があり、一つ一つ異なりますのでご了承ください。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- その他のご注意
>> 自然素材を使用しているため、ホウキモロコシの色味や柄の竹の表情、草木染めの糸の色には個体差があります。また使い続けるうちに、退色などの経年変化が生じます。
>> 取扱説明書やブランド紹介などは同梱されておりません。予めご了承ください。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。
【使用上のご注意】
>> ご使用の際は、軽くなでるように床などを掃いてください。
>> 穂先の曲がりや折れの原因となりますので、狭い部分に押し込んだりせず、穂先に力が掛かりすぎないようご注意ください。
>> 使わないときは吊るすなど、穂が床につかないように保管してください。
>> 色抜けや劣化の原因となりますので、直射日光の当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所に吊るさないでください。
>> 湿気の多い場所はカビが発生しやすく、乾燥した場所では柄の竹がひび割れることがあります。