まるで革のような質感
でも軽さ、扱いやすさは紙ならでは。

狩猟を目的として移動生活をしていた縄文時代のように
場所に縛られず、自由に生きられるように、という発想でつくられた「JOMON SERIES」。
左右に持ち手がついたこの「GRIP」は、
パッと持って移動させることができて扱いやすいのがうれしい収納道具です。

鹿児島県を拠点とする「スタックコンテナーズ／STACK CONTAINERS」が扱う素材は、
永く使うことを前提とした紙。
青い未熟のがら柿（豆柿）から採った柿渋を塗り、
二度の蝋引きをして仕上げた厚手の紙は、驚くほどしっかりと丈夫に。
真鍮色のカシメでそれらを留めて、
キャンバス地の取っ手がついています。

取って、運んで、使った後はまた戻して……。
子どものおもちゃ箱としてガシガシ使えます。
紙なので軽く、何より安全。
ソファの隣に置いて、雑誌やひざ掛けの定位置としても。
クローゼットなら、バッグなどの小物を入れたり。
洗濯機の上に置いて、バスタオルを入れたり洗濯物バスケットとして。
内側も蝋引き仕上げなので、多少の水分には負けません。

色は全2色。
柿渋を塗り、蝋引きして仕上げた「BROWN」。
柿渋と蝋引きを施す工程の間に墨を重ねて色づけた「BLACK」。
どちらも手塗りで仕上げてあり、独特のムラや風合いが表れています。
佇まいだけでなく、革製品と同じように経年変化で色合いに変化が出るのも魅力。
空間に置くだけでその場が引き締まる、渋めのアクセント。
収納道具を中心に、空間がつくられることもあるんだなぁ、となんだか納得してしまいました。