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面取り湯呑み (福光焼)
鳥取県倉吉市にて河本さん親子が営む「福光焼(ふくみつやき)」から、
切れ味のいい「面取り」が特徴の「面取り湯呑み」が届きました。
父・賢治さんの修行時代からのトレードマークという「面取り」。
ヘラで一気に、勢いよく側面を削り落とします。
現れる面はキリッとしまり、隣り合わせる面とシャープな境界線をつくりだします。
それでいて、手に持つとしっとり馴染むあたたかさもあるのは、
電動に頼らず、足で蹴り続けて回す蹴ろくろを使っているからでしょうか。
器との対話をしながら、回転速度に強弱をつけられるところが、
河本さんには合っているのだそう。
でき上がるかたちは、手仕事ゆえの個体差はもちろんあるのですが、
口当たりよく、飲みやすいように、反り気味に薄く仕上げられた縁。
内側がしっかり深く削り取られて、持ちやすい高台など。
細かなところに、使い手を想ってぶれない、つくり手の横顔が見えます。
白化粧の上に、溶けるとガラス質の透明な釉薬になる
土灰釉(どばいゆう)をかけた「粉引(こひき)」、
青みがかった「白」は糠釉(ぬかゆう)をかけたもの。
鉄分を多く含んだ釉薬を化粧土のようにかけて、マットに仕上げた「黒」は、
見込みのやわらかい白との対比がかっこいいのです。
やっぱりお茶を飲むなら、内側は白の方が美味しく見えるから、とのこと。
ざらっとした黒色の表面は、使い込むことで滑らかに育つのだとか。
手仕事だからこそ生まれる心地よい揺らぎが
五感に伝わる、そんな湯呑みです。
バリエーション&商品詳細
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- 材質
- 陶器
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- 約φ85×H70mm
- 容量
- 約205ml(満水)/約164ml(8分目)
※容量の計測方法について - 重量
- 約160~180g
- 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
福光焼(ふくみつやき)について
「福光焼」。なんだかいいことがありそうな予感のする名前。
鳥取県倉吉市にある地域の名前を冠したこの名前は、
しかし、親子2人で営む窯の名前です。
民藝運動の中心人物・河井寛次郎氏の弟子であった
生田和孝氏のもと、丹波で修行を積んだ河本賢治さんは、
1980年の開窯以来、蹴ろくろ、登り窯という方法を守り作陶を続けてきました。
薪を使って焼き上げる登り窯も、回転が一定でない蹴ろくろも、
より効率的に均一なものをつくろうとするなら選ばない手段ですが、
人の力を超えた美しいものが生まれる喜びを知ってしまったつくり手には、
大きな魅力なのだそう。
登り窯の中で、薪の灰がかかってガラス質になり、
ところどころキラキラと輝く自然釉などは、その例の一つでしょう。
2016年の鳥取県中部地震の際には大きな被害を受けた同地域。
福光焼では、登り窯に詰めた器全てが割れてしまったのだそう。
再建には1年かかったそうですが、
今では一緒に作陶している息子さんと共に、
今後も時代に左右されないものづくりを続けてくださることでしょう。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 気泡による穴が見られることがあります。
>> 高台部分などに、土が盛り上がったり、欠けたりしている部分が見られることがあります。
>> 底部分に、わずかながたつきが見られることがあります。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。