樟（クスノキ）の語源が「クスリの木」だと
言われていること、初めて知りました。
その成分は古くから医薬品として用いられると同時に、
芳香は心身をリフレッシュさせる効果もあります。

まるで森のなかにいるような、清涼感のある香り。
しかし、この香りを虫が嫌うという秘密に、
人は随分昔から気付いていたようです。
樟をチップ状にしたものを蒸して成分を抽出し、結晶化させた「樟脳（しょうのう）」は、
自然由来の防虫剤として使われてきました。
福岡県で江戸時代から150年以上続く「内野樟脳」では、
古来から続く独自の製法を守り、
九州産の樟のみを使用した樟脳をつくり続けています。

樟脳をつくる過程で分離した「樟脳オイル」は、
樟脳の効能はそのままに、液体ならではの多彩な使い方ができるのが魅力です。
虫が寄ってきそうな玄関先や靴箱の木材に直接数滴たらしたり、
100mlの水に約５滴ほど加えたものを網戸やカーテンにスプレーすれば、
蚊やハエ、ゴキブリなどの虫除けになります。
アロマポットやキャンドルで香りを楽しみつつ、
防虫効果を期待できるのも嬉しいところです。
リフレッシュしたい時には、お風呂のお湯に１～３滴たらすのもおすすめです。

後発の化学的な防虫剤と違って、
天然樟脳の香りは、優しく爽やかな香り。
むしろ深呼吸をして吸い込みたいぐらいです。

自然の力で生活を快適かつ心地よくしてくれる、頼りになる存在です。