寒いから、あたたかい
二十四節気のひとつ「立冬(りっとう)」。
「冬立つ」というその文字通り、
暦の上ではこの日から冬の季節に入ります。
とはいえ、本格的な厳しい冬の寒さが訪れるのは
一般的には11月の下旬頃。
上旬はまだ時おりあたたかな陽気の日も
あるはずです。
そんな日を「小春日和」と言います。
春に使う言葉だと思われている方も
いるかもしれませんが、「小春」は冬の季語。
寒い日々の中に時おり訪れる、
つかの間の温かさのことをそう呼ぶのです。
中旬になると紅葉が見頃を迎え、下旬には落ち葉が舞います。
晩秋から初冬へと移ろうとき、ほんの少し、もの悲しい雰囲気も漂う季節です。
けれど、だからこそ、家の中やおふとんの中がぬくぬくと
とても心地よく思えるのです。
あたたかい家のなかで、旬の食材を料理したり、のんびりとお茶を楽しんだり。
休みの日には、あたたまったふとんの中で、昼過ぎまでゆっくりと本を読んでみたりして。
寒い季節だからこそ楽しめる至福の時間もあるのです。
年末年始の慌ただしさまでは、まだ少し時間があります。
もうしばらくは、穏やかな日々を過ごしてみませんか。
11月(立冬の頃)が旬の食べもの
ゆりね、れんこん、春菊、セロリ、ブロッコリー、大根、ねぎ、ごぼう、かぶ、くるみ、えのき、エリンギ、なめこ、カリフラワー、ごぼう、ながいも、はくさい、柿、みかん など | |
ホッケ、ハタハタ、ブリ、イカ、ハマチ、コハダ、ししゃも、ひらめ、海苔 |