不便という贅沢
二十四節気のひとつ「夏至(げし)」。
一年のなかで最も昼の長い日です。
逆に最も昼が短い「冬至(とうじ)」と比べると、
太陽の出ている時間の差は5時間近くにもなるそうです。
とはいえ、今年は気の早い台風のおかげで、
梅雨明けした沖縄以外では、昼の長さを感じることができませんでした。
もっとも夏至の頃は梅雨の真っ最中で、雨の多い時期。
太陽の姿を見ることのできる日は、そう多くはありません。
けれど、あじさいは大輪の花を咲かせ、
花や葉から雨粒がすべり落ちる姿もまたいいものです。
激しい台風は少し困りものですが、
しとしとと雨を降らす、短い梅雨を静かに楽しみましょう。
ちなみに、夏至の日、北半球(北極圏や北欧諸国)では、
太陽が夜になっても沈まない白夜(びゃくや)になります。
夜の間もずっと明るいのです。
日本では、やはり夜が訪れるので、各地で電気を消して、キャンドルを灯すイベントが行われます。
話題のスカイツリーの電気も消えるのだそうです。
電気を使わず、夜の暗さや静けさを感じてみる、
ときにはそんな時を過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。
本当の贅沢を感じられるような気がします。
6月(芒種・夏至の頃)が旬の食べもの
いんげん豆、枝豆、おくら、きゅうり、ししとうがらし、大葉、つるむらさき、トマト、しょうが、みょうが、らっきょう、あんず、梅、びわ、さくらんぼ など | |
あゆ、いわし、かじきまぐろ、かます、かわはぎ、かんぱち、きす、すずき、とびうお、イカ、くるまえび、ほや など |