愉しい雨に
二十四節気のひとつ、「芒種(ぼうしゅ)」。
芒(のぎ・ぼう:イネ科の植物の穂先の部分)のある植物、
つまり、稲や麦などの種を蒔く頃、という意味です。
実際には種蒔きは終わり、田植えがはじまる頃。
農家の人は畑から目が離せなくなる忙しい時期です。
そして西のほうから、いよいよ梅雨がやってきます。
先日、九州が平年より少し遅く梅雨入りしたそうです。
これまで爽やかな風に揺られていた新緑を、やさしく濡らす雨の季節の到来です。
晴れの日はもちろん気持ちのいいものですが、雨の日もそんなに悪いものではありません。
窓の外の雨音を聴きながら、家の中でのんびり過ごす一日。
家しごとに精を出す一日。
雨は気持ちを落ち着けて、じっくりと集中できる時間を運んでくれるような気がします。
四季のある日本のなかで、ほんの短い梅雨の時期。
せっかくですから愉しみましょう。
6月(芒種・夏至の頃)が旬の食べもの
いんげん豆、枝豆、おくら、きゅうり、ししとうがらし、大葉、つるむらさき、トマト、しょうが、みょうが、らっきょう、あんず、梅、びわ、さくらんぼ など | |
あゆ、いわし、かじきまぐろ、かます、かわはぎ、かんぱち、きす、すずき、とびうお、イカ、くるまえび、ほや など |