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「なんだか見たことある」そう思ったなら、海の近くに住んでいたり、
船に乗る機会の多い人かもしれません。

商品名・ブランド名でもある「BAILER/ベイラー」とは、
「淦汲み(あかくみ)」という船底の水を汲み出したり、
消火用に使う、船上では不可欠な道具のこと。

炎天下や海風にさらされても劣化することなく、
軽くて持ち運びも楽、
自立する上、たためば場所もとらないという優秀さから、
帆布製がプラスチックを抑えて今も主流です。

その機能性あふれるかたちに惚れ込んだのが、BAILERを立ち上げた岩尾慎一さん。
本来のかたちを大切に、より日常使いに沿ったディテールを加えた
ベイラーシリーズを誕生させました。

本来の淦汲みと同じく、シャトル織機で織り上げられた国産の帆布に
パラフィン加工を施した丈夫な生地を使用。
バケツ型を保つため、バッグの天地の縁にロープが芯として通してあり、
見えないところまで船舶用のイメージにふさわしいつくりに。

シリーズの中でも一番小さな「8L」は、
A4の書類が縦にすっぽり入るサイズ。
ペットボトルや日傘などもまっすぐ立てたまま受け止めます。

財布やスマートフォン、鍵などは内ポケットに。
これで大量の中身も一目瞭然。
ごそごそ荷物を探すことも無くなるはずです。

縦に長い楕円形は、体に沿ってくれるので、
肩にかけたり、斜めがけをしたときでも収まりがよく、
使いやすい理由の一つです。

持ち手は全２種類。
肩や手で持ちたい場合は短めの持ち手を。
自転車に乗る人や、子どもと一緒にお出かけする人には
斜めがけできて両手が自由になる長い持ち手の「ロング」が便利です。

カラーはビスまで同色の、しっとり洗練された４色。
どんな服装にも合わせやすく、
しっとりとした落ち着きある色合いは使うシーンを選びません。

パラフィン加工された生地は、使い込むほどにやわらかくなり、
天地の縁の芯であるロープも、渦模様のように凹凸がはっきりわかるようになっていきます。
経年変化の使用感溢れる、独特の風合いがだんだんと増していくのも楽しみに。

コンパクトな見た目に反して優秀な収容量と丈夫さ。
かといって雰囲気はカジュアルに走りすぎず、育てる楽しみもある。
つまり、洗練された大人の日常使いにぴったりなのです。