木箸しのはら

東京都葛飾区四つ木に工房を構える「木箸しのはら」は、昭和初期から3代続く木箸工房。
かつて火事の多かった江戸では、焼け残った端材などを集めて箸をつくる箸屋が増えたことから、
木箸づくりが盛んになったといいます。
「木箸しのはら」でつくる箸は「唐木箸(からきばし)」と呼ばれ、木の風合いを活かした箸づくりが特徴。
現当主である吉成金房(よしなりかねふさ)さんは、
その唐木箸の特徴を損なわずに、一人でも多くの人にとって使いやすい箸づくりに取り組んでいます。
使い手の声に耳を傾けることに加え、無着色塗装などさまざまな技法を積極的に取り入れ、
現代の食卓に合わせて使いやすい箸を提案し続けています。