商品担当のあれこれ日記
2024年10月公開
title:家事問屋展でおやつを売るワケ
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2024年10月11日(金)~10月28日(月)に開催する実店舗イベント「家事問屋展 2024」。
「家事問屋展」は2017年からはじまり、毎回楽しんでいただけるよう、さまざまな企画を考えてきました。
今年のイベントでは、新作アイテムのお披露目に加え、家事問屋チームの方々が好きな新潟の食べ物も販売する「家事問屋のごほうびおやつ」も企画しています。イベント開催に合わせて、あらためて今までの家事問屋との企画や取り組みを振り返り、なぜ「家事問屋のごほうびおやつ」を企画したか、語りたいと思います!
まずは時系列順に、家事問屋との取り組みを振り返ってみました。
2015年
家事問屋が展示会に初出展し、はじめてご挨拶を。2016年
商品のお取り扱いスタート。2017年
新潟県燕三条まで取材に行き、特集「【工房訪問】家事問屋の工場(こうば)を訪ねて」をアップ。毎年開催することとなる実店舗イベント「家事問屋展」を初開催。 2018年
「家事問屋展」で、家事問屋の方々による「ホットパンでつくるホットサンド試食会」を開催。2019年
「ディッシュスタンド」を共同開発。「家事問屋展」で、「つくって、使って 家事問屋の道具体験」を開催。 2020年~2022年
「新商品お披露目会」を開催。コロナ禍ということもあり、オンラインショップでも新商品を、どこよりも早く販売。2022年
cotogoto初の大阪出店にも家事問屋チームに来ていただき、「ホットパンでつくるホットサンド試食会」を開催。2023年
インスタグラムで、愛用している家事問屋アイテムの写真を投稿するお客様参加型の企画を開催。「家事問屋展」の「家事問屋をつくる工場」という企画で、家事問屋の商品をつくる各工場の自社商品も販売。 大まかに振り返っても年表のようになり、いろいろなお取り組みしてきたんだなと実感。
すべてを語るとキリがないので……その中でも印象的な取り組みを振り返ります。特集「【工房訪問】家事問屋の工場(こうば)を訪ねて」をアップ
家事問屋が生まれる新潟県・燕三条のものづくりを深く知るきっかけとなった特集。
燕三条でつくられている商品は、cotogotoでもたくさん販売しています。
日本製のステンレス製キッチンツールのほとんどは、燕三条でつくられているといってもいいほど。
しかし、それまでどのような産地か、どのようにつくられているかはよく知りませんでした。この取材を通して、家事問屋だけでなく、燕三条のものづくりのファンに。
このときに案内をしていただいたのが、家事問屋を立ち上げた人である久保寺さん。
燕三条やものづくりについて語りだすと止まらなく、移動の車の中や食事中も、レコーダーを回していたのを覚えています。
あらためて「商品だけでなく、その背景も伝えていきたい」と思いを強くした取り組みでした。でき上がった記事をとても喜んでいただき、「入社した社員にはこれを読ませよう」なんてことを言ってもらえたのもうれしかったです。
ディッシュスタンドの共同開発
cotogotoとしてはじめてのゼロからの商品開発も、家事問屋と一緒に取り組みました。
図も描けない我々でしたが、要望だけはたくさんありました。
それを一緒になって考えて、アイデアもたくさん出してくれて。
燕三条で打ち合わせを重ね、頭を悩ませることもありましたが、だんだんとかたちになっていくことに感激したのを覚えています。燕三条のものづくりに知見があり、今までさまざまな商品開発に携わっていて、そして毎年新商品を出し続けている家事問屋との商品開発は、とても安心感があり納得のいくものができました。
>>でき上がった「ディッシュスタンド」はこちら!
2019年の「家事問屋展」にて開催した企画、「つくって、使って 家事問屋の道具体験」
「商品をただ売るだけではなく、もっと家事問屋のよさを伝えるには?」と考えていた中で、「お客様に体験してもらったら、より身近に感じていただけるのでは!」と思ったのがきっかけで企画されたイベントです。
まるで家事問屋の文化祭のようなイベントでした。
とくに「ステンレスの磨き体験」では、お越しいただいた工場の方からも「使い手のお客様と交流することができ、うれしかった」とこちらもうれしいお言葉をいただきました。
確かに工場で働く方は、同じものづくりの仕事でも、個人作家さんのように個展などでお客様と接する機会はありません。
販売店として、つくり手と使い手を結ぶ架け橋の役割を感じられました。2023年の「家事問屋展」にて開催した企画、「家事問屋をつくる工場」
毎年、家事問屋の商品だけを販売していたのですが、この年は家事問屋の商品をつくる工場の自社商品も販売。
家事問屋の商品は自社工場でつくっているのではありません。
燕三条にあるそれぞれの工場が、それぞれの得意分野を活かしてものづくりをすることで、多種多様な商品が生まれています。例えば「だしとりあみ」や「油きりザル」は、「株式会社ミネックスメタル」が製造。アミやざる製品をつくるのが得意な工場です。
cotogotoでのロングセラー、「ボールこし器 (ミネックスメタル)」も製造しています。沢山の種類の商品があるのも、家事問屋の魅力の一つ。
燕三条地域のものづくりの仕組みや、家事問屋を支える工場についてを紹介して、沢山の種類がどのように生まれているかを知っていただきたいという取り組みでした。……というように、いままでcotogotoでは、いろいろな角度から家事問屋の魅力を発信してきました。
そして今年は、家事問屋展の中で「家事問屋のごほうびおやつ」を企画。
「家事問屋のごほうびおやつ」を企画したのは「工業製品でも、人や地域を身近に感じて、そのブランド・商品をもっと好きになれるきっかけをつくりたい」という想いからでした。
工業製品は、どんな人が企画・製造をしているか、知る機会がありません。
また実際にその土地に行かないと、どんな地域でつくられているかを知ることも難しいです。クラフトフェアや個展などで、直接つくり手の方と交流して、道具に対してより一層愛着を持つことがありますよね。
旅行先ではその地域ならではのものを食べて、よりその地域を好きになることもあります。工業製品でも同じように体験できないか。ということから、今回の企画ができました。
「家事問屋が生まれる新潟には、こんな美味しいものがあるんだ」、「家事問屋の商品を企画する人たちは、こんなものが好きなんだ」というのを知りながら、家事問屋の道具を使うのを楽しんでほしい。
ステンレスの調理道具を販売するイベントに、パンや焼き菓子、笹団子まで。
一見すると変な組み合わせのイベントは、そんな想いからできました。このように、今後も工業製品でも、ただモノを売るだけでなく、その繋がりを大事にしながらいろいろな紹介の仕方を模索し、つくり手の方を魅力を発信していきたいと思っています。
それでは、今年の家事問屋展もどうぞよろしくお願いします!