1日をごきげんにはじめる!仕込み上手な朝ごはん
2024年10月公開
カリカリ食感で目覚めすっきり
本間節子さんに教わる
「ほうじ茶風味のグラノーラボウル」
「ほうじ茶風味のグラノーラボウル」
眠りが深くなる秋から冬は、朝起きてもなんだか頭がぼんやり、
ということも多いのではないでしょうか。
オートミールやナッツを使ったグラノーラのカリカリッと歯応えのある朝ごはんで
シャキッと朝を迎えてみませんか。
グラノーラを前の日に焼いておけば、朝はヨーグルトや蒸した野菜を盛りつけるだけ。
体にやさしいお菓子を発信しているお菓子研究家の本間節子さんに、
香ばしい香りが食欲をそそり、野菜のやさしい甘みで食べやすい
「ほうじ茶風味のグラノーラボウル」を教わりました。
ほうじ茶の香ばしさ、ココナッツの甘い香りが、ほっこりとしたかぼちゃに相性ぴったり。
野菜を補うため、にんじんのやさしい甘みを栄養とともにたっぷり味わえる
「にんじんジュース」も添えて。
グラノーラボウルにはヨーグルトも添えるので、手軽に食べられるのにバランスのとれた
大満足の朝ごはんメニューです。
教えていただいたのは……
お菓子研究家
本間節子さん
自宅でお菓子教室「atelier h(アトリエ・エイチ)」を主宰。季節感と食材の味を大切にしながら、毎日食べても体にやさしいお菓子を提案しています。日本茶インストラクターの資格を持ち、日本茶を楽しむための情報も発信しています。雑誌や書籍でのレシピ提案、日本茶イベントや講習会など幅広く活躍。
著書に「体にやさしいお菓子」(朝日新聞出版)、「いちばんわかりやすい はじめてのお菓子」(成美堂出版)、「atelier h 季節の果物とケーキ」(主婦の友社)など。
活動情報は、こちらから。
ほうじ茶風味のグラノーラボウル
ほうじ茶の香る手づくりグラノーラに、蒸しかぼちゃと甘納豆、
ヨーグルトを一緒に合わせたグラノーラボウル。
ワンボウルでいろんな食感が楽しめて、糖質、タンパク質、野菜がバランスよくいただけます。
果物でなく、甘みのある野菜を添えることで、甘すぎずごはんとして食べられ、
食べ応えのある一皿に。
手間がかかりそうに思えるグラノーラですが、コツを押さえれば混ぜて焼くだけと意外と簡単。
オートミールやくるみ、ピスタチオのカリカリッとした食感で目が覚めます。
かぼちゃのほっこりした味と絶妙にマッチする、隠し味のココナッツも
いい仕事をしてくれています。
入れる食材を変えたりすることで、さまざまなアレンジを楽しむことができます。
仕込み上手のポイント
前日にグラノーラを焼いておけば、朝はかぼちゃを蒸してよそうだけで完成です。
材料
- 【ほうじ茶風味のグラノーラ】(つくりやすい量:約4食分、天板1枚分)
- 豆乳(牛乳でも)…20ml
- きび砂糖(お好みの砂糖でも)…30g
- 塩…少々
- 米油(くせのない、お好みの油でも)…30g
- 米粉…10g
※小麦粉でも。小麦粉の場合はダマになりやすいのでふるってください - ほうじ茶…8g
※食べてみてかたくないものを選んでください - オートミール…70g
- ココナッツファイン…20g
※ココナッツの果肉を粗挽きしたもの。製菓材料店などで手に入ります。
スーパーの製菓コーナーなどで手に入るココナッツロングでも。
ココナッツロングだと噛みごたえが出ます - くるみ(素焼き)…30g
- ピスタチオ(素焼き、皮なし)…20g
※皮つきの場合は皮を外します - 【トッピング】(2人分)
- かぼちゃ…200g
- 甘納豆(あんこやゆで小豆でも)…20g
- ヨーグルト(プレーン)…200g
つくり方
【ほうじ茶風味のグラノーラ】
ボウルに豆乳、きび砂糖、塩を入れて泡立て器で混ぜます。
米油を加えて、写真のように乳化するまでよく混ぜます。
米粉を加えて混ぜます。
ほうじ茶を加えて混ぜます。
残りの材料を加えて、ゴムベラで混ぜ合わせます。
衣をオートミールや食材にまとわせるようなイメージです。天板にオーブンシートを敷き、5を広げます。
150℃に予熱したオーブンに6を入れて15分焼きます。
焼き上がったら一度取り出し、全体を混ぜます。
上下に返しながら内側と外側を入れ替えるイメージで、2回目の焼成で均等に熱が入るように混ぜます。
再びオーブンに入れてさらに15分焼きます。焼き上がったら、オーブンシートごとケーキクーラーや網の上で冷まします。
粗熱が取れたら、「ホワイトシリーズ(野田琺瑯)」などのシール蓋の保存容器や、密封できる容器などで保存します。
日持ちは常温で4~5日程度、冷蔵庫に入れて7日間程度です。
かぼちゃは皮をつけたまま蒸しやすい大きさに切り、蒸し器で10分ほど、やわらかくなるまで蒸します。
電子レンジでやわらかくなるまで温めても。1を食べやすい2cm角程度の大きさに切ります。
ボウルにヨーグルトを盛りつけ、グラノーラを加えます。
蒸したかぼちゃ、甘納豆をのせます。
甘さが足りないときは、糀甘酒(分量外)をヨーグルトに混ぜると、やさしい甘みが加わっておすすめです。
グラノーラのアレンジあれこれ
今回使った材料は、体にやさしいものや、ふるう必要のない米粉などを選びましたが、
お家にある材料に置き換えたり、お好みでアレンジを楽しみましょう。
グラノーラは、おやつとしても、腹持ちもよくおすすめです。
【風味のアレンジ】
きび砂糖を黒糖に変えるとコクのある味になります。
ほうじ茶を入れるタイミングでアレンジを加えて、さまざまな風味を楽しめます。
・ベーシックなグラノーラ……ほうじ茶を入れずに焼くとシンプルな風味に。
・煎茶……ほうじ茶の代わりに同量の煎茶を入れると、さっぱりした風味に仕上がります。
・紅茶……ほうじ茶の代わりに同量の紅茶を入れると、華やかな香りのグラノーラに。
・シナモン……ほうじ茶の代わりにシナモンを小さじ1/2程度入れると、
やさしい甘みと風味が加わって、かぼちゃとの相性がさらにいい仕上がりに。
【ナッツのアレンジ】
くるみやピスタチオを入れるタイミングで、別のナッツを加えたり置き換えると
一味違った味わいに。
歯応えのしっかりしたアーモンドや、香ばしいカシューナッツ、
甘みのあるピーナッツなどがおすすめです。
余ったナッツを活用できます。
【ドライフルーツのアレンジ】
食べる直前に、気分に応じて好きなドライフルーツを混ぜれば、
グラノーラの朝ごはんが続いても飽きずに食べられます。
つぶつぶ感が楽しいいちじくや甘みと酸味のバランスがいいあんずは、
食べやすい大きさに切って加えます。
そのまま手軽に加えられるレーズンもおすすめ。
【チョコレートのアレンジ】
グラノーラを溶かしたチョコレートと混ぜて、チョコフレークのようにしても美味しいです。
チョコレートはミルクチョコ、セミスイートチョコ、ホワイトチョコなど、
お好みのものをお使いください。
にんじんジュース
にんじんをたっぷり使った、野菜がしっかり摂れて、健やかに朝をはじめられるジュース。
ミキサーでなめらかにすりおろしてもにんじんの繊維がほんのりと残るので、
飲み応えがあります。
みかんやはちみつのやさしい甘みを加えて、飲みやすいジュースに仕上げました。
材料のにんじん、みかん、水は同量と、分量を覚えやすいのもうれしいジュースです。
材料(2杯分)
- にんじん…1本(120g)
- みかん…2個(120g)
- 水…120g
- はちみつ…24g
※分量はにんじんの2割。お好みに応じて1~2割程度で調整してください
つくり方
みかんは外側の皮をむき、薄皮は残した状態で、にんじんは皮をむき、それぞれミキサーにかけやすい大きさにざく切りします。
すべての材料をミキサーやブレンダーでなめらかになるまで混ぜます。
本間さんの器選び
グラノーラ、かぼちゃが茶色いので、明るい雰囲気になるよう、
爽やかな器でバランスよくまとめました。
グラノーラを入れたボウルは青いラインが清涼感があるのと、
薄手で軽やかな雰囲気になるのがいいと思って選びました。
同じシリーズのプレートをソーサーのように重ねて、少しきりっとした印象に。
スプーンは木のものを選んで、温かいイメージに。
手にも口にも当たりがやさしくて、厚手すぎず口に入れやすいのもうれしいです。
ジュースを入れたグラスは、黄色がかったガラスの色がにんじんジュースのオレンジに
ぴったりです。
口が広がっていて、ほどよい薄さなので飲みやすいところもいいと思いました。
器をのせたランチョンマットは、やさしいグレーが器を邪魔せず引き立ててくれて、
使いやすい色だと思います。
1.青ライン 鉢 4寸、6寸プレート (郡司製陶所)
2.木製カトラリー スープスプーン (甲斐のぶお工房)
3.筒型コップ M (倉敷意匠×石川昌浩)
4.会津木綿 ランチョンマット 白虎ライトグレー (HARAPPA/ハラッパ)