cotogotoスタッフの愛用品じまん
スタッフが日々愛用している道具への愛を、
独断と偏見を交えながらご紹介!
2022年9月公開
ナツエさんの愛用品
こんにちは、cotogotoのナツエです。
我が家にやってきて3年経つ「鋳物屋」の「ヘイワ圧力鍋」。
子どもが大きくなって食べる量が増えてきたので、
美味しく、そしてたくさん食べてほしいと考えていました。
でも量や品数を増やしつつ、美味しさを追求するのが大変で……。
そんなときに時短できて、いつもの料理がより美味しくなると
大好きな料理家さんがおすすめする記事を読んだのがきっかけで
「ヘイワ圧力鍋」に興味を持ちました。
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好きなところ その1
安全に使えて、加圧状況が分かりやすい▲左が「安全弁No1」、右が「安全弁No2」。
No2は、No1が正常に動作しないときの非常用圧力排出装置です。
安全弁が二つもついているので、安心して使えるのです。それまで圧力鍋に踏み込めなかった何よりの理由は、
安全に使えるか自信がなかったことです。
「圧力がかかっている鍋が爆発するんじゃないか」とか。
「中身が見えないので開けるタイミングを間違えたらどうしよう」とか。
でもたとえ蒸気が出ていくノズルが詰まっても、
「ヘイワ圧力鍋」は、圧力を調整してくれる安全弁が二つもついているので、
これなら安心して使うことができそうと目に留まったんです。
そうは言っても、はじめて使ったときはおっかなびっくりでしたね。
圧力鍋の圧力の調整方法は一般的に、
蒸気口を金属製のおもりで塞ぐ「おもり式」と、
バネ(スプリング)を入れて圧力を調整する「スプリング式」の2種類があり、
「ヘイワ圧力鍋」はおもり式圧力鍋。
加圧状況を音で教えてくれるのが特徴で、
圧力がかかり蒸気が出てくると、蒸気の力でおもりが揺らされて
シュッシュッと音が鳴りはじめます。
▲加圧状況が音とおもりの動きでわかりやすいのがうれしいポイント。
火に点けると、まず「シュ……」という音からはじまり、
圧力がかかってくると「シュシュシュー」と音が変化し、
おもりが動き出します。
使いはじめたばかりの頃は、説明書片手にコンロの前に張りついていましたが、
今ではずいぶん慣れたので、音やおもりの振動の変化を見て、
「あ、そろそろ弱火だな」と判断できるようになりました。
ある意味鍋と会話ができるようになった感覚です。
圧力を下げるときも、空気が抜けていくような
「シュー……」といった音がして、開閉の判断もわかりやすいので、
今まで使ってきて、怖い思いをしたことは一度もないですね。
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好きなところ その2
味の染み込み、熱の通りが速い「ヘイワ圧力鍋」は型にアルミを流し込んで成形する鋳造でつくられていて、
圧力のかかる部分を設計上厚くしたり、
部分ごとに厚みを調整してつくられているそう。
効果的に鍋全体に圧力をかけられるようになり、
その分熱の通りや味の染み込みが早いと聞いていました。
使ってみるとその通りでした。
例えば豚汁なら、まず肉と野菜を炒めて、水を入れ、
強火にかけると約5分でシュ、シュ、とおもりが鳴りはじめます。
その後は10分ほど弱火で加圧したら火を止め、
圧力が抜けたら蓋を開け、お味噌を加えてでき上がり。
たったこれだけで大根やにんじんも1日置いたような、
抜群の味の染み込み具合になるんです。
他にもビーフシチューもあっという間に
煮込み2日目のような味とやわらかさになります。
調理中で気をつけることといえば、
すぐにとろとろになるので煮込みすぎや、
味が染み込みやすいので、味つけを薄めにするくらいでしょうか。
▲通常は自然に圧力が抜けるのを待ちますが、
鍋ごと急冷するとすぐに圧力が下がり、蓋を開けることができます。
動画の約23秒のところで「シュー……」と空気が抜ける音がしますが、
これが圧力が下がったサイン。お肉や野菜に圧力をかけすぎて、溶けてしまうのを防ぐために、
重宝しているのが「急冷」という方法です。
急冷は、急速に冷やすことで鍋の中の圧力を下げ、加圧を止めること。
おもりにかからないよう、圧力のかかっている鍋蓋にゆっくりと
水をかけて冷やすと、シューっと圧力が抜けていきます。
そうなったら蓋を開けて中身を確認しても大丈夫。
一度圧力がかかると、抜けるまで蓋を開けられないという
圧力鍋ならではの悩みもこれで解決しました。
慌ただしい食事の支度時など、いつもこの方法で中身を確かめています。
汁物や煮物は「加圧後もそのまま放っておいた方が味も染みていい」と
解説しているレシピもあります。
ですが、煮込み過ぎが防げて、
味の仕上がりも満足なこのやり方が気に入っています。
熱の通りや味の染み込みが早い「ヘイワ圧力鍋」だからこそ、
これだけ急冷を活用できるのかもしれません。
それに時短にも磨きがかかって、大助かりです。
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好きなところ その3
1ランクも2ランクも美味しくなる玄米を美味しく食べたい、というのも購入の大きな理由。
「ヘイワ圧力鍋」は玄米が美味しく炊けると謳っていたので目を引きました。
▲内鍋を使った「湯煎式」で玄米を炊くと、モチモチの食感に。
浸水しなくてもふっくら、瑞々しい炊き上がりになって
浸水時間を考えなくていいのもうれしいポイントです。炊飯は鍋本体で炊く方法と、内鍋を使って湯煎する二通りから選べます。
私はモチモチの食感が好きなので、内鍋を使った湯煎式で炊いているのですが、
浸水しなくても、本当に美味しく炊き上がるのでびっくりしました。
玄米でも、白米でも、瑞々しくて、冷凍しても変わらず美味しいです。
本体で直炊きする場合は、お焦げができて歯応えのある炊き上がりに。
気分によって炊き方を変えられるのもポイントです。
他には、付属の蒸し板を活用した蒸し野菜もよくします。
圧力がかかるので、根菜類もあっという間に蒸し上がるんです。
例えばにんじんなら、皮のまま火にかけて5分ほどでおもりが動きはじめ、
その後さらに10分弱で完成。
そして、なんと言っても野菜が本当に甘くなるんです。
野菜をまるごと蒸しただけなのに、ただただ美味しくて……。
それだけでおかずが1品できてしまいます。
もちろんスペアリブなど、肉料理も美味しくできるのでよくつくります。
鶏の手羽肉と、お酒、お醤油、甘味にジャムを入れて、そのまま煮込むだけ。
お肉がホロホロになって、軟骨まで美味しく食べられます。
「ヘイワ圧力鍋」を使うだけで特別な料理じゃなくても
1ランクも2ランクも美味しくなる。
毎日の料理に自信がつきましたし、子どもも美味しそうに食べてくれて、
うれしいこと尽くしです。 -
好きなところ その4
お手入れが簡単普段の洗い物のとき、
鍋全体は、メラミンスポンジを使って水でチャチャっと。
蓋周りのパッキンは取り外して洗剤で洗っています。
圧力が抜ける通り道のノズルを洗うのも簡単で、
水を流しながらノズルの詰まり具合を確認して、
詰まっていたら付属の掃除棒で取り除きます。
安全弁も同様で、いつもの洗い物と一緒に確認できて、
特別なことをする必要がなく、楽なのがいいですね。
▲蓋の周りには密閉性を高めるため、パッキンがついています。
パッキンは取り外して洗うことができ、
劣化した場合は個別で取り寄せることも可能です。
蓋周りのパッキンは3年間使っていますが、
色やかたち、弾力がなくなったなど劣化した気配はありません。
20年くらい使っている人がようやく取り替える……なんて聞くので
まだまだ頑張ってもらえそうです。
「ヘイワ圧力鍋」は40年以上のロングセラーを誇る道具なので、
同じ部品がずっと揃うのもありがたいです。
▲サイズは全3種類。
内鍋を使って玄米を炊く場合、「2.8L」は約3合、
「4.5L」は約5合、「6.0L」なら約6合炊くことができます。お手入れが簡単とは言え、大きくて重さもある圧力鍋を洗うのは
大変な印象があると思います。
サイズを選ぶとき、子どもがより食べ盛りになっていくことも考えて、
容量が大きいほうがいいかもしれないとも思いましたが、
「自分にとって扱いやすい大きさかどうか」を重視して選び、
私は一番小さい「2.8L」を購入しました。
実際に使ってみると、洗うときも億劫にならないサイズで、
持ち上げたときも苦にならない重さ。
扱いやすさで選んだからこそ、毎日活用できているんだと思います。
それに一番小さいサイズといっても、玄米だったら3合炊けて、
夕食につくった汁物を家族3人でおかわりしたとしても、
朝食にもまわせるくらいの量がつくれるので、
大きいサイズにしておけばよかった、なんて思ったことはありません。
おばあちゃんからお母さんに、そして娘に、と言う風に
世代を超えてずっと使えることも魅力の「ヘイワ圧力鍋」。
まだまだ3年目ですが、その丈夫なつくりと実用性は日々実感しています。
時間をかけなくても手間暇かけた味が安定してつくれるので
自信につながりましたし、夕食準備のストレスは圧倒的に減りました。
そうそう、パスタを茹でたり、ケーキも焼けるのですよね。
これからも、レパートリーを少しずつ増やして
末長く楽しんで使っていきたい道具です。