つくり方
1.米は洗ってザルに上げます。炊飯器に米を入れ、2合の目盛まで水を加えます。大さじ1の水を抜き、酒、塩を加えて一混ぜします。
2.グリンピースを1にのせて炊飯します。炊き上がったらさっくりと混ぜます。
ふっくらとした旬のグリンピースをごはんと一緒に炊き込んで、「グリンピースごはん」。
シンプルな調理法だからこそ、豆の青々とした香りやほのかな甘味を存分に味わえます。
新緑のような緑色がお弁当を瑞々しく彩ってくれます。
「グリンピースごはん」に一手間加えて別の料理へと変身させる「リメイクレシピ」は、
干し貝柱のうま味が堪らない「干し貝柱入りチャーハン」と、
おやつやおつまみにもおすすめの「ごはん春巻き」です。
基本のおかず
噛みしめるほどしみじみ美味しい
グリンピースごはん
材料(つくりやすい分量)
米…2合
グリンピース
(さやから出した状態)…100g
酒…大さじ1
塩…小さじ1
桜の塩漬け…お好みで適宜
つくり方
1.米は洗ってザルに上げます。炊飯器に米を入れ、2合の目盛まで水を加えます。大さじ1の水を抜き、酒、塩を加えて一混ぜします。
2.グリンピースを1にのせて炊飯します。炊き上がったらさっくりと混ぜます。
リメイクおかず
卵の黄色に緑色が映える
干し貝柱入りチャーハン
材料(1人分)
「グリンピースごはん」
…150g
干し貝柱…10g
卵…1個
長ねぎ…1/4本(20g)
サラダ油…大さじ2
塩、こしょう…各少々
つくり方
1.干し貝柱は大さじ2(分量外)のぬるま湯につけて20分ほど戻し、ほぐしておきます。卵は割りほぐします。長ねぎは粗みじん切りにします。
2.フライパンにサラダ油の半量を入れて強火で熱し、1の卵を流し入れます。さっと火を通したら取り出しておきます。
3.残りのサラダ油を強火で熱し、「グリンピースごはん」を炒めます。1の貝柱を戻し汁ごと入れて炒めます。
4.2の卵を戻し入れ、1の長ねぎを加えて炒めます。塩、こしょうで味を調えます。
リメイクおかず
ライスコロッケのような味わい
ごはん春巻き
材料(1人分)
「グリンピースごはん」
…150g
春巻きの皮…2枚
スライスチーズ…2枚
大葉…2枚
(A)
小麦粉…小さじ1
水…小さじ1/2
揚げ油…適量
つくり方
1.春巻きの皮を一つの角が手前になるように置き、大葉、スライスチーズを1枚ずつ重ねてのせ、その上に「グリンピースごはん」の半量をのせます。両端と先端3箇所に合わせた(A)を塗ります。
2.春巻きの皮を手前からごはんにかぶせるようにたたみ、さらに両端をたたみ込んで巻いていきます。
3.フライパンに揚げ油を1〜2cmほど入れて中火で熱し、2の巻き終わりの部分を下にして入れます。どきどき転がしながら全体にきつね色がつくまで揚げ焼きにします。
プラスすると栄養面や味、食感、彩りなど、
ぐんとお弁当のバランスがよくなる副菜をご紹介。
あさりと新じゃがの煮物
皮のまま素揚げした新じゃがいもを、殻つきのあさりと甘辛く煮上げた一品。旬のあさりは身がふっくらと厚く、美味しさも格別です。さらに、カルシウムや鉄、亜鉛の他、疲労回復効果のあるビタミンB群や肝機能の向上に役立つタウリンが豊富なので、環境や季節の変わり目で疲れやすい時期こそ積極的に摂りたい食材です。
材料(つくりやすい分量)
あさり
(殻つき、砂抜き済)
…150g
新じゃがいも
…2〜3個(100g)
揚げ油…適量
(A)
出汁…1/2カップ
酒…小さじ1
しょうゆ…小さじ1
みりん…小さじ1
つくり方
1.あさりは殻を擦り合わせてよく洗います。新じゃがいもは洗って皮つきのまま半分に切ります。
2.小鍋に揚げ油を中火で熱し、160〜170度になったら(菜箸を入れてゆっくりと気泡が上がるのが目安)、1の新じゃがいもの水気をよく拭いて入れます。5〜6分素揚げして取り出します。
3.鍋に(A)を煮立て、2の新じゃがいもを入れます。蓋をずらしてのせ3〜4分煮たら、あさりを加えて口が開くまで2分ほど煮ます。火を止めて粗熱をとったら、あさりの殻を外し、汁気を切ってお弁当に詰めます。
新にんじんの豚ロール巻き
千切りにした新にんじんを豚の薄り肉で巻いてソテーに。鮮やかなオレンジ色の断面がお弁当を華やかにしてくれます。このにんじんの色は、赤い色素であるリコピンによるもの。リコピンは、活性酸素を減らし老化防止に役立ちます。
材料(1人分)
豚肩ロース薄切り肉
…3枚(60g)
(A)
塩、こしょう、小麦粉
…各少々
新にんじん…30g
大葉…3枚
サラダ油…小さじ1
つくり方
1.豚肩ロース薄切り肉は広げて(A)を塩→こしょう→小麦粉の順にふります。
2.にんじんは千切りにします。
3.1に大葉、にんじんをのせて巻きます。
4.フライパンにサラダ油を中火で熱し、3の巻き終わり部分を下にして入れます。全体に焼き色がつくまで、ときどき転がしながら3〜4分焼きます。
5、粗熱が取れたら食べやすく切り分けます。
使ったお弁当箱
小判弁当 中
(大館工芸社)
秋田の伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」のお弁当箱。無塗装の杉板を使うのが昔ながらのつくり方ですが、現代生活での使い勝手を考えて、「小判弁当」はウレタン塗装が施されています。そのため、揚げ物や色の濃い食材も気にせず詰められ、洗うときは洗剤も使用可。曲げわっぱ初心者でも気楽に使える、おすすめのお弁当箱です。
今回をもちまして「お弁当おかずリメイクレシピ」の連載は終了となります。
これまでのご愛読、誠にありがとうございました。
みないきぬこさん
料理家
女子栄養大学卒業後、料理研究家・枝元なほみさんのアシスタントを経て、2007年に独立。雑誌やテレビ、広告などで料理家・フードコーディネーターとして活躍する傍ら、ケータリングなどの活動や女子栄養大学で非常勤講師も務める。スパイスやハーブを上手に取り入れた家庭料理やおもてなし料理が人気。素材と素材の美味しい組み合わせを見つけるのが得意で、自由な発想による料理の幅の広さに定評がある。「はじめてのストウブ」(池田書店)や「かんたん、なのに満足!スープでごはん」(池田書店)、栄養の知識を活かした「大豆で美味しい毎日レシピ」(枻出版社)など著書多数。