素材別 野菜 里いも
いも類の野菜の一種。
山で生える「山いも」に対し、里で育てられるいものため
「里いも」と呼ばれています。
ねっとりとした粘りが特徴で、煮物や汁物として美味しくいただけます。
日本における里いもの歴史は古く、
縄文時代には伝わっていたと考えられます。
つまり、稲作より歴史のある野菜なのです。
親いもの周りに子いも、孫いもが育つため、
豊作や子孫繁栄の象徴とされ、おせち料理にも欠かせない食材です。
栄養としては、カロリーが低く、カリウムが豊富なことが特徴です。
旬
秋が旬ですが、
おせち料理にあわせて1月頃まで多く出回ります。
栄養
里いもは、いも類のなかで最もカロリーが低く、
さつまいもの約1/2です。
またいも類のなかでも、とくにカリウムが豊富で、
余分なナトリウムの排出を促すため、むくみの解消や、
高血圧の予防に役立ちます。
独特のぬめりは、水溶性の食物繊維。
胃の粘膜を保護して胃腸の機能を高めたり、
腸の働きを高め、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える
効果があります。
選び方
泥つきで表面が湿っているもの、
ふっくらとした丸みがあり、ひび割れやコブのないものを選びましょう。
皮のしま模様がはっきり見えて、かたいものが美味しいです。
触ったときに、ふかふかとやわらかい部分があるものは傷んでいます。
ビニール袋に入って売られているものは、内側に水滴がついていたり、
湿って曇っているものは避けましょう。
主な切り方・下ごしらえ
豆知識
里いもは、皮をむくときに手がかゆくなってしまいがち。
これを防ぐには、ゴム手袋などを着用するのが一番ですが、
他にも里いもを洗って乾かしてから皮をむいたり、
手に酢の原液を塗ることでかゆみを抑える裏技も。
保存方法
常温:○
冷蔵:×
冷凍:○
新聞紙に包んで、風通しのよい冷暗所で保存します。
冷蔵庫での保存は、寒さや乾燥に弱いため適しません。
冷凍は、皮をむいて生のまま冷凍することも、
火を通してからでも可能です。