お米の炊き方 玄米
精米せず、もみ殻を取り除いただけの状態である玄米。
白米にするために取り除かれる糠が残されていることで、
白米に比べて栄養素が豊富で、食物繊維は白米の6倍、ビタミンB1は8倍も。
また白米より噛みごたえがあるので、少量で満足しやすいというメリットもあります。
手軽な炊飯器に比べ、圧力鍋で炊けばぷちぷちと食べ応えのある食感に、
土鍋で炊けば香ばしく、好みでおこげも味わえます。
3つの方法それぞれでの炊き方をご紹介します。
材料
米:2合(360ml/300g)
水:炊飯器の場合 580ml
土鍋の場合 500ml
圧力鍋の場合 400ml
(お好みで塩:小さじ1/2)
※水は米の容量(ml)に対して、炊飯器は6割増し、土鍋は4割増し、圧力鍋は1割増しが一般的に好まれるかたさといわれています。
下準備
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1
米を計量します。箸などを使ってすりきり一杯になるように量ります。
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スケールで量れば、さらに正確に。1合=150g=180mlです。
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2
米を洗います。玄米は研ぐ必要はないので、表面の汚れや付着していたごみを落とすために、さっとかき混ぜて水を替える工程を2~3回繰り返してください。
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3
ボウルで浸水させます。浸水時間は8時間(一晩)が目安。
point
浸水時間は各炊飯器や土鍋、圧力鍋によって推奨が異なる場合があります。
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4
浸水後の水を切り、釜や鍋の中に移します。
point
このとき、お好みで塩を入れても。水の浸透を高めふっくらと仕上げたり、塩は糠や胚芽のくさみを抑える効果があります。塩分が気になる方は入れなくても構いません。
炊飯器で炊く場合
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5
計量した水を入れます。釜に玄米用の目盛りがある場合は、それに合わせます。玄米モードがある炊飯器の場合は、セットしてスタートボタンを押し、炊き上がりまで待ちます。玄米モードがない炊飯器の場合でも、水の量だけ変えて白米と同じように炊いてください。
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6
炊き上がりの合図があったら、炊飯器の蓋を開けます。
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7
しゃもじで全体を切るようにほぐし、ごはん粒の表面についた水分を飛ばします。
土鍋で炊く場合
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5
計量した水を入れます。
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6
蓋をして、蒸気が出るまで中火にかけます。
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7
蒸気が勢いよく出てきました。
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8
弱火にして、25分程度炊きます。
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9
一度蓋を開けて、鍋肌や縁に水分がついていないか確認します。水分が残っているようなら加熱時間を延ばします。水分が無くなったら、蓋をして強火で20~30秒火に掛けます。
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10
火を止めて蓋をしたまま10~15分蒸らしたら、蓋を開けます。
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11
しゃもじで全体を切るようにほぐし、ごはん粒の表面についた水分を飛ばします。
圧力鍋で炊く場合
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5
計量した水を入れます。
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6
蓋をして、高圧に設定し、圧力がかかるまで強火にかけます。
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7
蒸気が勢いよく出て、圧力がかかりました。
point
圧力がかかったかどうかの目安は、圧力鍋によって異なります。
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8
弱火にして、20分程度炊きます。
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9
火を止めて蓋をしたまま10~15分蒸らしたら、蓋を開けます。
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10
しゃもじで全体を切るようにほぐし、ごはん粒の表面についた水分を飛ばします。
豆知識
玄米の炊き上がりに、表面にぽこぽこと穴があいていたら美味しく炊けた証拠。
鍋底から空気が抜けるときにできる穴で、「カニ穴」と呼ばれています。
保存について
1日分なら冷蔵庫で、2日目以降の分は冷凍庫で。
1食分が入る小分けの容器に、押さえつけずに、ふんわりと入れて保存するのがおすすめです。
おすすめの土鍋、圧力鍋
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「炊飯に最適」と言われる伊賀焼の土鍋。
火加減いらずで、レシピやお手入れ方法の載った冊子も付いてきます。 -
コンパクトで冷蔵庫で保存可能。
そのまま電子レンジで温めもできます。 -
炊飯に便利な内鍋つき。湯煎式炊飯が可能になり、浸水なしの玄米もよりふっくら炊きあがります。