管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2018 夏至
2018年6月公開
夏至の献立
かんぱちと豆腐の
洋風なめろう
調理時間:20分
237kcal(1人分)
細かく刻んだり叩いたりした新鮮な魚に、調味料や薬味を混ぜ合わせた
千葉県の郷土料理「なめろう」。
旬のかんぱちと豆腐をベースに、
らっきょうやケッパーでコクを出したら、どこか異国の味わいに。
焼いたバゲットに添えていただきます。
今回のレシピには、らっきょうは甘酢漬けではなく、塩漬けがおすすめ。
らっきょうが旬のこの時季は、新物の塩漬けがスーパーに並んでいるので、
ぜひ使ってみてください。
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材料:2人分
かんぱち(刺身)…180g
木綿豆腐…100g
卵黄…1個
ラディッシュ…2個(20g)
塩らっきょう…8個(50g)
イタリアンパセリ…3本
ケッパー(塩漬け)…15g
タバスコ…小さじ1/5
塩…小さじ1/3
オリーブオイル…小さじ1
バゲット…適量
イタリアンパセリ…適量
つくりかた
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1.
豆腐は手で粗くちぎってキッチンペーパーで包み、10分ほどおきます。
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2.
かんぱちは7~8mm角に刻んで塩をもみこみ、5分ほどおきます。
【ポイント】
かんぱちは塩をしてしばらく置くことで臭みが取れます。
あまり小さく刻んでしまうとコリコリっとした食感がなくなってしまうので、ある程度厚みのあるサイズ感がおすすめです。 -
3.
ケッパーは水につけて塩気を抜き、ざく切りにします。ラディッシュ、塩らっきょう、イタリアンパセリは粗めのみじん切りにします。
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4.
ボウルに2、3、タバスコを入れて混ぜます。最後に豆腐を加えて、食感が残る程度に混ぜ合わせます。器に盛り、中央に凹みをつくって卵黄を落とします。オリーブオイルを回しかけてイタリアンパセリを飾り、焼いたバゲットを添えます。
栄養のまめ知識
*これからの時季、冷房による体の冷えに悩まされる方も多いのではないでしょうか。とくに女性は、男性に比べて体温を上昇させる機能が弱かったり、手先・足先などの末梢部分の血流量が少ない傾向があるため、冷えを感じやすいようです。
かんぱちは、血流をよくする効果のある「IPA(イコサペンタエン酸)」などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて、血流改善に効果的です。IPAは加熱や空気に触れることによって酸化しやすいので、鮮度のいいものを鮮度のいいうちに、今回のように生で食べることで成分をより効率よく摂ることができます。
*かんぱちの切り身は、血合いの色が鮮やかな赤色で、身は淡いピンク色で透き通ったように感じるものを選びましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/