魚介の下ごしらえ 砂抜き
あさりなど砂のなかで呼吸している貝類は、砂をたくさん取り込んでいるため、調理前に砂を抜く必要があります。
海水など生息状況に近い環境をつくることで、砂を吐き出させます。
スーパーなどで売られていて「砂抜き」の表示がある場合も、不十分な可能性があるので、以下の方法で砂抜きしてから調理することをおすすめします。
あさりでやってみました
-
1
ボウルやバットに、あさりがひたひたになる量の水(目安は重さの約3倍)を用意します。水の量に対して3%程度の塩を入れて、海水程度の塩水をつくります。今回はあさり200g、水600cc、塩18gで行います。
point
あさりやはまぐりなど、海に住む貝の場合は、海水の塩分濃度である3%が目安です。しじみなど川や湖に生息する貝の場合は、真水または1%程度の塩水を用意します。
-
2
あさりを入れます。新聞紙などをかぶせて蓋をして、冷暗所で約3時間おき、砂を吐かせます。
point
あさりが勢いよく砂を吐き出すことがあるので、蓋をしておくと安心です。また置いておく場所は、夏場は冷蔵庫がおすすめです。
-
3
3時間経ったら、蓋を取ります。あさりが砂や汚れを吐き出し、水が濁っていることがわかります。
-
4
水を替えて、両手で殻をこすり洗いすることで、表面に付いた砂や汚れを落とします。すべての殻を一回ずつ洗ったら、完成です。すぐに料理に使えます。
適した主な魚介
海水程度の塩水(3%)に浸すもの
-
あさり
-
はまぐり
真水か薄い塩水(1%)に浸すもの
-
しじみ
豆知識
ホタテやサザエなどは、あさり・はまぐり・しじみに比べて砂を取り込みにくい環境で生息しているため、スーパーなどで買ってきたものであれば一般的に砂抜きは不要です。