夜の長い季節がはじまります
国民の祝日である「秋分の日」には、
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
それはつまり、太陽がほぼ真東から昇り、
ほぼ真西に沈むため。
これまでは昼間が長く、夕方すぎまで明るかったのが、
「秋分の日」を境に、少しずつ昼が短く、
夜が長くなっていくのです。
そのことから「秋分の日」は、
西の彼方にあるとされる極楽浄土と現世が
もっとも近くなる日とされています。
そして、古くから秋分の日の前後を
「お彼岸(ひがん)」といい、
亡くなった人の御霊を偲ぶのです。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、
秋分を過ぎれば、きっと残暑もおさまり、ようやく秋の訪れを実感できるはず。
夏の装いでは肌寒く感じられ、スーパーには秋の味覚がいっせいに並びます。
野には、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、すすき、
萩(はぎ)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、女郎花(おみなえし)といった
「秋の七草」が咲き誇ります。
おろしたての上着を羽織って、お買い物や少しの遠出へ。
秋の風を感じに出かけましょう。
9月(白露・秋分の頃)が旬の食べもの
栗、松茸、椎茸、長芋、さつまいも、じゃがいも、チンゲンサイ、カボチャ、梨、ぶどう、ザクロ、いちじく、しその実、きんかん など | |
サンマ、スズキ、サケ、イクラ、太刀魚、えび など |