春の訪れを祝って
二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」。
空から降る雪は雨へと変わり、積もった雪や氷は溶け、
山では溶けた雪がせせらぎへと変わる、そんな頃。
ようやく凍えるような寒さが、一瞬、緩むような日が訪れます。
気温や、花のつぼみ、空気の匂い、春の鳥たちの声。
待ちに待った春の欠片を、街の片隅でも見つけることができるはずです。
ただし、この時期は一日ごとの気温差が激しい時期でもあります。
春が来た!と思ったあくる日、突然また真冬に戻ったかのような寒い日が続くことも。
「三寒四温」という言葉は、まさにこの時期のもの。
寒い日が3日続き、その後、暖かい日が4日続く。
そんな気候を交互に繰り返しながら、本格的な春の到来を心待ちにするのです。
また、毎年「春一番」が観測されるのは、ちょうどこの頃。
春一番とは、立春から春分の間にはじめて吹く、暖かな強い南風のこと。
春一番が吹くと、いよいよ来る新しい季節の予感に胸は高鳴ります。
そして、雨水が間もなく終わりをむかえる3月3日。
この日はひな人形を飾って女児の成長を祝う、ひな祭です。
また、桃の花が咲く時期であることから、桃の節句とも呼ばれる日。
女のお子さまがいらっしゃるかたも、そうでないかたも、
ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、甘酒、ひなあられなど、
食卓を鮮やかに彩るごちそうを用意して、
皆で春の訪れをお祝いしてみてはいかがでしょうか。
2月(立春、雨水の頃)が旬の食べもの
たらの芽、ふきのとう、せり、かんぞう、セロリ、菜の花、わらび、ブロッコリー、カリフラワー、いよかん など | |
さわら、さより、いいだこ、あいなめ、白魚、わかさぎ、あさり、甘エビ、ずわいがに、はまぐり、しらうお、鯛、わかさぎ、あおやぎ、あんこう など |