一番身近なはずの和食ですが、
きちんとつくる……となると、なぜか敷居が高く感じられませんか？
ミシュラン東京の星獲得店「日本料理　一凛」店主・橋本幹造（みきぞう）氏と、
老舗刃物メーカー・貝印の共同開発でつくられた
両刃包丁３種は、「家庭で和食を楽しむ」がテーマ。
鋼で片刃が一般的な和包丁の使い勝手を、
一般家庭でも使いやすいステンレス製の両刃で実現。
刃と柄の重さ、長さにこだわり、
プロの使う和包丁に近い重量バランスを目指しました。

「重量バランスが大事」という点で既に目から鱗の思いですが、使ってみて納得。
「五寸」と「七寸」では、刃の重みで食材がスムーズにカットされていくのが分かります。
気づくと、いつもよりはるかに細かい玉ねぎのみじん切りが出来ていました。
あまりにも綺麗な切り口だからか、涙もでてこないほど。


大根やかぼちゃ、キャベツなど大きな野菜や肉、魚を調理するときには「七寸」。

「五寸」はトマトやきゅうり、青じそ、生姜など、
小さめの食材を切るときにと、食材や用途で使い分けてください。

野菜や果物の皮むきなど、さらに細かい作業には「剥物」を。
りんごや柿の皮がなが～く、するすると剥けていきます。

どの包丁にも切り方やお手入れの仕方の指南書が同封されていて、
自己流だった包丁の使い方を見直す良いきっかけになりました。

和食の醍醐味と言えば、見た目の繊細な美しさ。
抜群の切れ味で綺麗な切断面を見せるのはもちろん、
食材を突いたり、細かな細工がしやすいように
刃の先端は切り落とされた形になっています。
さらに、素材は錆びにくいステンレスクラッド複合材を使用。
柄は水に強い積層強化木にすることで、
耐久性だけでなく木材独特の柔らかい握り心地も実現しています。
凛としたすっきりシャープなフォルムにも、素材ひとつにも、理由があるのですね。

この３種類で、片刃で行うかつら剥き以外はすべてこなせてしまうという
汎用性の高さも、敷居を低くしてくれます。
箱入りなので、新生活を始めるあの人への贈り物にもどうぞ。