ぐい呑・ちろり (大阪錫器)
ぐい呑:3,500円(税抜)
ちろり:12,000円(税抜)
こんな「ぐい呑」と「ちろり」で晩酌できたら……。
全ての日本酒好きの夢かもしれません。
冷酒は注いだ途端に器全体がきりりと冷えて、
反対にお燗の温かさは心地よく続く。
錫(すず)ならではの熱伝導率のよさと、
贅沢な厚みから生まれる蓄熱量の高さが存分に発揮されたのが、
この「ぐい呑」と「ちろり」です。
大阪の伝統的工芸品である「大阪浪華(なにわ)錫器」の製造を
半世紀以上続けている「大阪錫器」。
錫の特徴を活かしたものづくりで、多くのファンを持ちます。
錫といえば、不純物を吸収し、水を浄化する
高いイオン効果があることで知られています。
例えば中国では水をきれいにするため、井戸に錫を沈めていたとか。
飲み物の雑味がなくなり、角のとれたまろやかな味わいになるのも、
その効果のおかげといわれています。
また、熱伝導率がいいからこそ、
お燗をするとすぐに熱くなってしまうのですが、
籐が持ち手部分をカバーしている「ちろり」なら安心です。
落ち着いた輝き、重量感ともに、高級感あふれる素材。
上品な、すらりとしたかたちの「ちろり」は水切れもよく、
手にするたびに満たされた気持ちになります。
単品はもちろん「ぐい呑」とセットで、
男女問わず喜ばれる贈り物になることでしょう。
バリエーション&商品詳細
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- 材質
- 錫
ちろりの持ち手:籐 - サイズ
- ぐい呑:約φ47×H43mm
ちろり:約φ61×H105mm - 容量
- ぐい呑:約45ml(満水)/約36ml(8分目)
ちろり:約220ml(満水)/約176ml(8分目) ※容量の計測方法について - 重量
- ぐい呑:約93g
ちろり:約267g - 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
大阪錫器について
1983年に伝統的工芸品として指定を受けた「大阪浪華(なにわ)錫器」。
錫(すず)が日本に伝わったのは今から約1300年前。
奈良の正倉院にも錫製の薬壷・水瓶などが数点保存され、
金、銀に並ぶ貴重品であったことがうかがえます。
ごく一部の特権階級のみで使用されていたという錫器は、
その後一般にも普及し需要が増したことから、
江戸中期には心斎橋・天神橋・天王寺など流通のいい大阪で生産されるようになり、
地域の特産品として知られるように。
大阪全体で、最盛期の昭和前半には300名を超える職人が腕を競ったといわれています。
その後、大戦の影響により、人的にも物的にも資源不足に陥る危機を乗り越え、
1983年に伝統的工芸品としての認定を受けました。
1949年、初代・今井弥一郎氏によって設立された「大阪錫器」は、
現在では5名の伝統工芸士を含む20名の男女が従事しています。
20代から70代までの幅広い世代が共に働く環境の中で、
先人たちの優れた技術や知恵は自然と受け継がれ、
現代の生活で喜ばれる品物の開発に繋がっています。